正直、僕にとって一番キツいアルバムは、"Dark Days~"でもなく、"A Different Beat"でもなくこのアルバムだった。何せやたホーンセクションが全面的に取り入れられ、何ともしがたい退屈感があった。前作はまだ"ブルーズ・ロック"という感覚はあったが、本作はロックという感じが全くしなかった。女性コーラスも大々的にフーチャーされ、まるでゲイリーのアルバムでない様な気がした。それでも、"Story Of The Blues""Separate Ways"などは良かったが。7曲オリジナル、4曲カヴァーという構成。当時、このまま彼は別世界行くのかと心配したものだ。
前作よりブルースハード?ロックがやや薄くなったように感じるが、ブルース好きな人には 溜まらないアルバムには間違いないと思う。 オープニングの『Cold Day In Hell』は前作以上にパワーブルースナンバーでかっこいい! 『Story Of The Blues』・『Separate Ways』は独特の雰囲気に酔いしれられる。 当時、このアルバム聞きながら部屋を暗くしてバーボン(実はブランデー)を飲んでたな~(笑)
前作よりも更に深くブルーズに傾倒していってホーンセクションなども目立ってきてHM/HRファンの人達には少々きつい内容かもしれない。 しかし、あいかわらず泣きのメロディーは健在で、特に「STORY OF THE BLUES」は個人的にゲイリーのバラードの中でベスト3に入るほど好きな曲で最後のギターソロは感動ものです。 地味だけど聴けば聴くほど味のある作品です。