ドゥームですが、真性です。日本ではドゥームのことはデスメタル以上に取り上げられないのでメンバーの詳しい経歴などは分からないのですが、国内盤も出ていて、ライナーによると、あのリー・ドリアンをして「世界で最もヘヴィなバンド」と言わしめたそうです。 そういった前置きはここまでにします。 私は、このアルバムで初めてドゥームの良さというものを実感しました。BLACK SABBATHやCATHEDRALといったドゥームは、その音遣いが不気味で、ただただそういったところに魅力を感じていたのですが、真のドゥームはトリップ感を与えてくれるのです。それは、重く反復し続けるリフによって煽られ、自我というものが膨張していくような感じです。これは病みつきになります。 先にTEETH OF LIONS RULE THE DIVINEについても書いておいたのですが、それよりは音楽として聴きやすいでしょう。全曲6:30以上という、気合の入ったものになっています。また、SON OF NOTHINGと、日本盤ボーナストラックであるRETURN TO THE SUN OF NOTHING(SONとSUNは打ち間違いじゃないです)は、アレンジの違う同じ曲なのですが、このアルバムで普通にかっこいいと思える唯一の曲で、オススメです(笑)