YOSIさんの文章、非常に興味深いです。まさにおっしゃる通りだと思います。 ボクはリアルタイムで聴いたJPの最初のアルバムは「RAM IT DOWN」でした。当時立派なスラッシャーだったボクにとっては物足りない内容に感じたんですとね。その後の「PAINKILLER」で受けた衝撃は前作での印象とのあまりの違いに驚愕した、って感じでした。そこから過去のアルバムさかのぼって聴きましたが、その時の印象は、「時代時代で全く違う音楽性をやっているんだなー」でした。初期の作品なんてホントRockn'Rollですよね。やはり個人的には「PAINKILLER」「SCREAMING FOR THE VENGENCE」「DEFENDERS OF THE FAITH」あたりのHM的要素が濃いアルバムが好きですが、それぞれの時代の曲にそれぞれそれに見合ったいい曲を提示してきたバンドだと思います。だから新しく出るアルバムが前作と違うことは当然だと思うし、逆にそうでないと新しいアルバムを買う楽しみが減ると思うんですよね。あまりに同じ音楽性が続くと、内容が予想出来すぎて購買意欲が減退しますから。そういう意味ではJPは「次の(アルバム)展開が読めない」バンドであり、そこが魅力のひとつだと思います。 当然「JUGULATOR」はこれまでのJP史上最大の変化(Voのチェンジ)があったアルバムなので当然色々なファン層を持つこのバンドにとっては、確かに賛否両論ある作品だと思います。音像があまりにヘビーな方向に行きましたよね。ボクはJPがヘビーな方向に進んでいくことには否定的ではありません。いつまでも第2のPAINKILLERを求めてていても仕方ないとも思っています。あれだってもう10年以上前の作品ですからね。でも個人的には復活後の2作はやはり正直言ってあまり入り込めないです。これまでのJPの名曲には必ず「ドラマ性」があったと思うんです。そのドラマの表現方法はそれぞれの時代にあったもので、「PAINKILLER」のようにヘビーでアグレッシブな表現だったり、「SAD WINGS OF DESTINY」のように情緒的な表現だったりしました。つまり「その時代にあったいい曲を提示する」ことが「JPの名曲」だったと思うんですよね。近2作では、方向性は時代にあったものなんだけど、「これだ!」っていう名曲が見当たらないところがもったいないと思います。新しい要素を取り入れることに執着し過ぎていて、それが曲の良さにまで昇華し切れていないんです。この方向性で進むのであれば、この方向性で、「変化に否定的な人たち」を圧倒するような名曲で驚かせて欲しいです。リッパー・オーウェンズの実力は折り紙付きなのですから、「ライブでリッパーが歌う昔の曲は良かった」っていう声が聞こえてくるようではダメなんじゃないでしょうか。 理屈のいらない圧倒的な名曲を今の方向性でもいいのでだしてくれれば最近の否定的な意見なんて吹っ飛ぶと思います。次作に期待!
BURRN!誌4月号の2001年度人気投票の結果、PRIESTの順位、人気はぱっとしませんでしたね。ある程度予想していたとはいえ残念です。新作を出し、つい先ごろ来日公演を行ったばかりなのに、今のPRIESTの人気、評価はそんなものなんですね。でも僕は掛け値なしに昨年のNo.1アルバムは「Demolition」だったと思ってます。そして負け惜しみかもしれないけど思うのは、名作が必ずリアルタイムで評価されるとは限らず、また逆に現在絶賛されてるバンド、作品が未来永劫に評価が高いとも限らないということです。それは音楽の歴史なんかを振り返れば良くわかります。あるいはB!誌の過去のアルバムレビューを見れば当時と現在の評価の落差に驚く作品なんかがたくさんあります。例えばちょうどB!誌4月号で特集していたMANOWARですが、僕も大好きなバンドなんで一言言わせてもらいますが、いつからMANOWARはあんなに評価されるようになったのか?リアルタイムでは知りませんが、80年代の彼らはどちらかというとマニア向けバンド、ギャグのネタになるバンドでかつての彼らの名作の数々も大した評価はされてなかったはずでは。70点~80点ぐらいがせいぜいだったり。正統派メタルが全滅している現在において最後の砦とみなされるのはしょうがないとしても、最近のMANOWARの評価の高さは?です。僕にとってはいまやPRIESTは別格として正統派HMでは数少ない大好きなバンドだけど、しかし彼らの音ってそんなにわかりやすいかなあー。かなり癖があるので一般受けしにくいと思うんだけど? しかし彼らはPRIESTが作り上げたHMからパワーメタルを生み出したいわばパワーメタル・ゴッドです。個人的にはアクセプトやメイデンと同等以上の評価をしてます。PRIESTファンは聴いといて損はないんですが、やっぱりPRIESTのそれと似たある種のとっつきにくさ、聴き手に媚びない威厳やオーラが一般受けを阻んでいるのが嬉しくもあり悲しくもありといったバンド。最初に聞くなら僕は「KINGS OF METAL]なんかがよいのでは。曲の出来にばらつきがあるのですが、彼らの曲のなかでは最もインパクトの強い「WHEELS OF FIRE]が1曲目にあるので。PRIESTファンなら一撃必殺! まあPRIESTの話からずれましたが、結局真の価値、正しい評価は10年後くらいに明らかになるだろうということで。
C3さん。フォローありがとうございます。僕もC3さんのおっしゃるとおりだと思います。いちHMファンとして理性的に考えて。まあ僕はちょっと変なくらいPRIESTが好きなんで、つまらない愚痴をこぼしちゃいました。なにしろ僕はPRIESTにはまってからはBURRN!の人気投票ではPRIESTが活動してないときすら必ず殆どの部門に票を入れちゃってるんです。いろんなバンドにバランスよく入れようとか、新人を応援しようとかそういう評論家的投票は一切なし。超わがままですね。別に僕はPRIEST以外聴いてないわけではなくて、それどころかちょっと節操無いくらい幅広くきいてるつもりなんですが、新旧問わず、ジャンルも問わず。でもなぜかPRIESTだけ僕のなかで別格。彼らが何しようがどんな音楽性になろうが一切問題なし。なぜなら僕は彼らの曲、彼らの音の奥底にある「匂い」というか「癖」みたいなものがたまらなく好きで、それはどんな音楽性になろうが全ての時代で不変、いやむしろ80年代後期から90年代にかけてよりも現在のほうがいっそう強まってきていると感じてるのです。ちょっと他のファンの同意は得にくいかもしれませんが。僕としては最近の2枚がいまいち評価されにくいのは、Voが変わったからとか、音楽性が“らしくない"からとかではなく、むしろ“PRIESTらしすぎてアクが強すぎる"からじゃないのかと考えてます。正統派メタルの筆頭という立場にある彼らですが、「正統的」とか「様式美」とは対極にある異端的で進歩的で異形の超個性派ロックバンドというのが彼らの真の姿だと僕は思います。彼らの音楽性のほんの一部に正統派メタルとかスピードメタルがあるのであって、それらが全てではない、メタルという枠にすらおさまりきらない音楽性。PRIESTの歴史とは枠にはまるのを嫌い拡散し進化し変化しようとするバンドの思いと、変化を嫌い彼らにHMにとどまってほしいと願うファンの思いの交差の歴史でしょう。また彼らもファンを完全に無視することなく実験と進化を繰り返した後は、必ずその実験で得た新たな要素とともに正統派HMの世界に帰ってきたりします。異端的ロックバンドと正統派メタルバンドの二つの顔を持つPRIESTですがそのどちらもPRIESTに違いありません。僕は今のバンドが最高だと思うけど、そうは思わない人も安心してください。彼らは必ず正統派HMの世界にも帰ってきます。というかすでにその傾向は「Demolition」でも現れてますが。とにかく今は、今後彼らが誰もが納得する究極の正統派HMをクリエイトするためには避けて通れない準備期間であるともいえます。かつての名作「復讐の叫び」や「背徳の掟」といった正統派メタルの名盤も「KILLING MACHINE」やBRITISH STEEL」や「POINT OF ENTRY」といった実験的で野心的なアルバムでの研究と試行錯誤あってこそ生まれたのです。安易に昔の名盤みたいなものを作れといっても、露骨にそれをやったのでは全く新しいものは生まれず、過去の焼き直し、代用品にしかなりません。しょせんはやっぱり昔の曲のほうが良いやとかいわれるのがオチです。そうではなく、真の名盤を生み出すためには「産みの苦しさ」を経験する必要があり、それが今なのです。だから「完成形」、「解答」としての「HMの教科書」だけををやみくもに彼らに求めるのではなしに、それが産まれる過程をファンは彼らとともに味わいたいと思うのです。僕が現在のロブ、つまり「HALFORD」の音があまり好きになれないのは、彼が「FIGHT」や「TWO」での試行錯誤をほとんど無視し否定する形で、安易に多くのファンが妄想する「PRIESTっぽい音」を出してしまったことにあります。僕は「HALFORD」の音が全くの新人とか他のバンドが出したんなら好意的に評価してあげたいんですが、オリジナルであるはずのロブだけはあれをやってはいけない。HMの創造者は傷つきながら自ら道を切り開いてこそだと思います。安易に過去の遺産にすがって過去の自分に答えを求めてはいけない。そのことによって一時的に売れても、それは自分が小金を稼ぐための行為であり、後に続くバンドのフォローにはなっていない。というのが僕の意見。BURRN!誌の意見や一般のメタルファンの意見とは全く逆ですが。最後に彼らは最初から「神」であったのではなく、自ら戦ってその座を得たのだと。その地位に安住せず、大御所ではなく今も最前線で戦うから「神」なのだといいたいです。
ここ数日、'01~'02年「DEMOLITION TOUR」のライブCDを聴いてるんですけど、リッパーはライブで実力が大いに発揮される人だと痛感しています。ほんと上手いです。スタジオ録音盤で聴いたことのないようなヴォーカルを聴かせてくれます。彼のハイトーンは果てしないですよ、きっと。中にはライブが苦手なVoがいますよね。大ファンだったセバスチャン・バックは「スタジオ盤は小細工してるんじゃないか」と疑いたくなるほどライブではハイトーンが出ないんですよ!リッパーはまさにヴォーカリストとして完璧な人と言えるでしょう(親ばかです) 今回のツアーでアメリカでも"TURBO LOVER"をやってるんですけど、やはりファンの反応は「う・・ウッソォーー」です(笑)「そいじゃ"BETTER BY YOU, BETTER THAN ME"もやれ~~」とやんややんやですよ(やったら凄いです)私は"RUNNING WILD"をやってくれてるだけで大満足です。早くDVD出ないかなー。待ち遠しいです。
ところで、今更という感じですがPRIESTの「Demolition」のジャケット・アートアークについて皆さんはどう思われますか。ネット上でいろんな意見を見ると、多くの人は「最悪」とか「やる気なし」「地味」とか全般的に否定して、しまいには「音楽のつまらなさに比例するようなアートワーク」とか「PRIEST史上最低最悪」とかひどいいわれようです。まあ僕は音楽が全てで、他のことはどうでも良いのですがあまりひどいいわれようなので、僕も一言言わせてほしいなと思います。それはPRIESTは「BRITISH STEEL」以降の全てのアルバムのアートワークが最低最悪なのであって、特に「背徳の掟」、「TURBO」、「PAINKILLER」なんか買う気が失せるひどさだと。僕が初めて買ったアルバムは「背徳の掟」だけど、名盤との評判は聞いていたしそれを買うためにレコード屋に行ったけど間近に見てあまりのダサさに絶句…。しばらくレジに持って行くのをためらった思い出があります。どう考えても売れ行きを悪くしているのは間違いないです。「PAINKILLER」のアートワークが格好良いという意見はよく聞きますが、あれも音楽性を知っているからそういえるのであって知らない人に買うのをためらわせる、ヘボ・メタルなデザインで、しかもコンセプトはMEAT LOAFの「BAT OUT OF HELL」のパクリじゃないのかと。しかもそちらの方がまだはるかに格好良いし。というように、僕は音楽が完璧に格好良いPRIESTの最大の弱点が、あのダサいアートワークだとずっと考えてました。まあ僕は信者なのであのダサさも彼らの愛すべき点だと思ってますが。ただ不思議なことに彼らの70年代の作品、そして先の「BRITISH STEEL」はどれもアートワークが異常に格好良いのが不思議で、その辺も含めて僕は「PRIESTはやっぱ70年代が一番」と常にいってます。そして問題の「DEMOLITION」ですが、僕にとっては久々の(約20年ぶり)に素晴らしいアートワークじゃないかと。シンプルだけど色使いが美しいし、音楽のダークな荘厳さみたいなものも匂ってくるし、よく見れば「DEMOLITION」の文字の中に銃弾が食い込み、それによって鮮血がほとばしっている様子が隠されてるし。ハッキリいって久々に初心者がジャケット買いしてもおかしくない良いアートワークだと思いました。音楽は最高だけどジャケットが相変わらずひどかった「JUGULATOR」に比べて、僕が最新作は全てにおいて完璧だと考える根拠の一つです。やっぱ訂正。「PRIEST」は70年代、そして現在が最高!」 ちなみに僕のPRIEST作品ベスト3は、1:「DEMOLITION」、2:「KILLING MACHINE」、3:「SIN AFTER SIN」、となってます。その根拠は先のアートワークの良さから楽曲の捨て曲のなさ、曲順の妙、演奏そしてこれが重要ポイントなのですが、バラエティに富んだPRIESTの様々な魅力を一枚で味わえることにあります。もちろん徹頭徹尾HMしてないとダメとか、速い曲がたくさん入ってないとダメという人には、1:「PAINKILLER」、2「背徳の掟」、3「復讐の叫び」をお勧めしますが、僕自身の好みからいうとベスト3は先の3枚です。これでロックンロールなPRIEST、ポップなPRIEST、プログレッシヴなPRIEST、へヴィなPRIEST等々様々な視点から彼らの魅力が楽しめます。ちなみに緊張感と重み、深みを求めるなら1:「JUGULATOR」、2:「運命の翼」、「STAINED CLASS」が良いのですが、これらがおそらく最もとっつきにくいPRIEST、その代わり聴きこみがいがあります。あとリフの強さと後世に与えた影響力の強さなら「BRITISH STEEL」を、骨太でポップなロックなら「POINT OF ENTRY」を、洗練されたロックなら「TURBO」を、ストレートなパワーメタルなら「RAM IT DOWN」をそれぞれお勧め。だいぶ話がそれましたが、僕としては偏見にとらわれず、いろんなPRIESTを楽しんでほしいなと。
確かに「DEFENDERS OF THE FAITH」のジャケットはマンガみたいでダサいかもしれませんね。でも私は一度もそんなことは思ったことないですけど(笑) 他のバンドのジャケットにはうるさいですけど、PRIESTに関しては"来るもの拒まず"です(笑)冷静になって考えてみると、好きなのは「STAINED CLASS」「SAD WINGS OF DESTINY」あたりですかね。内容とジャケットがドンピシャ合ってませんか?「PAINKILLER」「JAGULATOR」もマッチしてると思います。みんなあってるじゃんって突っ込まれそうですねぇ・・ハハハ。 「DEMOLITION」のジャケットは皆さんがおっしゃるほど悪くはないですけどねー。何でだろう?変だとか悪趣味なんて言われてるらしいですけど、ヘッ?何のこと?って感じです。皆さんはたぶん「PAINKILLER」、あるいは「JUGULATOR」のような、恐ろし気かつマンガっぽいキャラを期待してたんですよ、きっと!結局はダサいと言いながらもHMらしいインパクトのある絵が欲しかったんだと思いますよ。 ちなみに私のジャケットベスト3は、1:「STAINED CLASS」、2:「SAD WINGS OF DESTINY」、3:「METAL WORKS」です。3は反則だったかな(笑) あえて選ぶとするなら作品ベスト3は、1:「DEFENDERS OF THE FAITH」、2:「KILLING MACHINE」、3:「DEMOLITION」です。でも3枚選ぶのは酷というものです。3枚選べるわけがない!全アルバム捨て曲なしなんですから(笑) 最後に言いたいのは、PRIESTがこれから先どんな方向に進もうと過去の実績は消えてなくなることはないということです。つまり「STAINED CLASS」「SCREAMING FOR VENGEANCE」といった数々の名作は永遠に彼等の作品であるということなんですよ。名曲の存在は"強み"になりますからね。たくさんの名曲を有しているPRIESTにこの先何の迷い、不安があるというのでしょうか。そう思いませんか?
少し意見を・・・。 JUDAS PRIESTの曲は大好きだし、アルバム単位で見ても好きなものは多い。けど俺は、バンドの偉大さは認めつつも、バンドそのものを追いかけている訳じゃない。アルバムも全て揃えている訳じゃないし、曲も合わないものもある。さらにはここ数年、HR/HM自体から離れてもいた。「JUGULATOR」「DEMOLITION」も聴いていない。そんなある意味「部外者」からの意見として聞いて欲しい。 JUDAS PRIESTは今、迷走してるんじゃないかな。それは彼ら自身に責任があるのではなく、シーン全体の流れに巻き込まれているんだと思う。数々の実験を繰り返し、時代ごとの「HMのあるべき姿」を提供し、常に進化してきた彼ら。その進化はまさに「HMの進化」そのものだった。彼らがHMの進化を牽引していたのだ。しかし、80年代中盤より、シーン自体の細分化が加速度的に進み、今やメイン・ストリームがどれかも分からない状態だ。それと同時に、ファンの好みも細分化していく。シーンそのものが迷走し、「究極のHM」の姿を模索する事が難しい時代になってきたのである。「TURBO」「RAM IT DOWN」「PAINKILLER」はその迷走の中で生まれた作品だった。おそらく、ファンの側の頭も固くなっていたのだろう。 実は俺も、もう一度「PAINKILLER」のような作品を期待している一人だ。それはなぜか。やはりそれは素晴らしい作品だったからだ。では、果たしてその頃の作風に戻ることが、本当に「進化を止めた後ろ向きな状態」なのだろうか? まず「PAINKILLER」がなぜあれだけ支持されたのか、俺なりに考えてみた。「SCREAMING FOR VENGEANCE」「DEFENDERS OF THE FAITH」で衝撃を受けたファンが、「シーンの細分化」の中での砦としていたのがJUDAS PRIESTだった。だが「TURBO」「RAM IT DOWN」の2作は、シーン全体を見渡して統一しようという試みの中で生まれた作品である。結果「問題作」となった訳である。そこでおそらく彼らは、細分化された中からもう一度、自分たちの原点を見直したのだと思う。その原点を、当時のスピード&ヘヴィネスと融合させて出来たアルバムが「PAINKILLER」だ。彼らが最も支持されていた「硬派なHM」の部分をデフォルメし、新しいものと融合させたこの作品は、原点回帰の意味合いを強く含んでいるのだ。それが、迷走の中で彼らがこの作品に盛り込んだ、一つの答えだったのだと思う。このアルバムが発売された当時も、恐らく「後ろ向き」と発言した人がいたに違いない。しかし作品そのものの素晴らしさを前に、そんな意見は消えてしまった。今にして思えば、「SCREAMING FOR VENGEANCE」「DEFENDERS OF THE FAITH」も立派な原点回帰の名作だ。原点と新しいものを融合させる・・・これも立派な「進化」である。決して「後ろ向き」になっている訳ではないのだ。 メイン・ストリームがか細くなり、シーンの細分化がさらに進んでしまった今、JUDAS PRIESTにはこのメイン・ストリームをもう一度広げてもらいたいのだ。俺のような外野の人間からは、そこにこそJUDAS PRIESTが目指す「FAITH」があるような気がしてならない。
前にも書きましたが結局PRIESTの歴史は進化と伝統、異端と正統、実験と保守の拮抗の歴史なんですよね。人が名作といいメタルの理想形といいブリティシュの真髄という「復讐の叫び」も出た当時は凄くモダンで売れ線狙いなんですよ。最もアメリカンロックしてて、ヴァン・ヘイレンなんかに影響受けまくり。グレンなんてエディ・ヴァン・ヘイレンが出てきたらすかさずタッピング・ライトハンド奏法をパクった男で77年デヴューした彼らに即影響されて「KILLING MACHINE」の「HELL BENT FOR LEATHER」でいきなりタッピング・ソロをかます節操のなさ。PRIEST、特にグレンはパクリの帝王なんですよ。これが僕が前に「PRIESTの音楽性に信念なんてものはない」といいきった根拠のひとつです。イングウェイが出てきたらまた速攻で速弾きを真似るし。最近はヒップホップ文化に影響を受けたのか、息子に影響を受けたのか「MOTHERFUCKER」なんて言葉を歌詞で堂々と使うし。あんな汚い言葉「クイーンズ・イングリッシュの伝統的で美しい英語」のはずの英国人が使う言葉じゃないですよ。アメリカのヒップホップ・ラップの文化の中で良く使われる若者言葉なのに、50を越えた分別ある紳士が本来使う言葉じゃない。でもそんな新しい物好きは今に始まった話じゃないです。グレンの新しいもの好きは筋金入り。そして恐ろしいのはグレンの感性はいくら他者から影響を受けても、出てくる音は誰にも似てない独自の音になってしまうことです。例えばリフ、リズム、ソロ、歌詞の言葉、アレンジなど部分部分にばらせばパクリの宝庫なのに曲トータルではオリジナルになってしまうのが不思議。だいたい「SINNER」のリフは「BORN TO BE WILD」をスピードアップしただけだし、「TAKE ON THE WORLD」は「WE WILL ROCK YOU」の路線を狙ったことがばればれ。サバスに影響を受けてツェッペリンとパープルになりたくてクイーンに色目を使いジミヘンみたいなギターが弾きたくて、でもエディもイングウェイも好きでLAメタルが出てきたら便乗してスラッシュやデスが出てきたら若ぶって調子に乗って元祖ハードコアだとかなんとかいってみたりする希代の迷走バンドには音楽性の信念なんてないですよ。日本のファンはセー○クさんが言い出した「PRIESTは信念のバンドだ」なんて戯言に惑わされてるだけ。王道ではなく回り道しまくって進んできた結果が結果として様々なメタルを生み出す結果になっちゃったわけです。だいたいへヴィーメタルなんて言葉もステッペン・ウルフが歌詞で使いブルー・オイスター・カルトの音の質感に対して呼ばれた言葉をPRIESTが勝手にパクっただけ。多分理由は響きが格好良いから。結局PRIESTの本質は「ロック」にあり、そして本来雑食的で実験的であるロックそのものを象徴するのがPRIEST。基本は「格好良ければなんでもあり」、そして英国的と呼ばれるゆえんはその音の「ひねくれ感」。アメリカンやジャーマンやヨーロピアンメタルのまっすぐさとは一味違うヘンテコ感こそがPRIESTがいつの時代にも不変な唯一の要素。そしてグレンだったかK.Kだったかのセリフ「俺達の音楽はいつも怒れる若者のためにある」が示す常に時代の最前線で闘う姿勢こそPRIESTの唯一の信念。別に音楽性を変えないことが信念なんじゃないんですよ。とまあC3さんの意見と若干違い僕は、どんどん進化し変化し実験的であるPRIESTを徹底支持する男なんです。ヒップホップ上等。インダストリアル結構。多分今非難されても10年後くらいには今の音が「伝統的なPRIEST」と呼ばれてるんじゃないかと思います。でもここからが重要なんですがC3さんや他のファンの皆さんの「そうはいっても余りに進化が速すぎてついていけない」との心配もごもっともです。しかしたぶん大丈夫ですよ。僕が見つけたPRIESTの法則「PRIESTはだいたいアルバム2枚ごとに音楽性の拡散と収束を繰り返す」によれば実験期はそろそろ終わりだと思います。現代メタルの様々な要素をたっぷり吸収して蓄えた経験とパワーを次のアルバムくらいで収束してがつんと「メタルらしいメタル」をやってくれるのではないでしょうか。少なくとも今までのPRIESTの流れから行けば。ここがPRIESTの一番いいとこなんですがメタリカみたいに変化したら変化したままじゃない。全ての時代の音楽性は必要となればいつでも出せるんです。皆さん安心してください。PRIESTは本質的に何も変わらないし何一つ失ってませんよ。今は火山が噴火直前のマグマを蓄えまくった状態。あるいは堤防に水がたまりまくった状態で、何かきっかけがあれば一気に爆発して再び全盛期の人気を取り戻しますよ。その何かとはずばり「全てのメタルファンをノックアウトする1曲」、「焼き直しでない第2のTHE HELLION/ELECTRIC EYEやPAINKILLERを越える1曲」があればすぐにもPRIESTは「メタルの教科書」に復活しますよ。絶対。
YOSIさん、冗談はやめましょう、冗談は。ハッハッハ(大汗)。 ヒップホップにインダストリアル?や・・やめてくらはい、それだけは・・ヒクヒク・・・。そんなことになった時はロンドンまで出向いて暴れてやる~~(爆)!! う~ん、なるほどねー。「SINNER」「TAKE ON THE WORLD」はほんとにそうですよね。そうだったんだ、グレンさんはキング・オブ・パクリだったわけですね(笑)。「EPITAPH」という曲がクイーンそのものだというのもこれで納得です。思いっきりパクッてたということですね!さすがグレンさん。ますます好きになりました!・・って何なんだ(笑)!!いやーーいいものを取り入れることは決して悪いことではないのでいいじゃありませんか。でもそんなに前からパクッてたとは驚きですね。あからさまに「この曲に似ている」曲を作っていないので救いですよ。PRIESTは○○の影響を受けているという言われ方はするけど、○○に似ているというのは聞いたことがないですねー。それだけオリジナリティーがあるということだと解釈してるんですけど。YOSIさんはどうですか? はいはい!そう言われてみるとそうです。次のアルバムは方向を変えてくる時期ですよ。「メタルらしいメタル」その言葉です!私が求めているのは!今PRIESTはロブの2ndの出来が気になって仕方ないと思います。たぶんその音をじっくり聴いてから新作に取り掛かるんじゃないですか?7月にDVDが出て、その後に新作発表と言ってましたからね。グレンさん頭痛いかな(笑)。悩んで悩み抜いて、頭痛くしてファンの期待に応えるとてつもない作品を届けて欲しいです。 いつも"PRIEST IS BA~~CK!"って叫んでるけど(笑)、今度こそ戻ってきて欲しいと切実に思う今日この頃であります。
PRIESTファンのみなさん!「LOST AND FOUND」のビデオ・クリップご覧になりましたか?何なんでしょうか!!リッパー歌詞覚えてないのかカンペ?持ってますよ!キャップ被ってどう見たってメタラーじゃないし。まるでリハーサル風景なのはすべて"演出"なんですかねー。なんだかこの先不安になってきました。リッパーの風貌をみるとメタラーというよりラッパーみたいな感じになってるんだもの(汗)。これは「余裕」の表れなんですかね!?「LOST AND FOUND」は新アルバムの中でも大好きな曲で、心に染みるドラマチックな曲なのでもっと凝った演出にしてほしかったです。素っ気なさすぎ!ビデオクリップご覧になられた方、感想をお聞かせ下さい!
>C3さん 僕もあの「LOST AND FOUND」のビデオクリップは見ました。まああのリッパ-のキャップに関しては、前の来日公演の名古屋公演でもかぶってましたよ。そして良く似合ってて格好良かったです。それよりも僕は一時期彼が着ていた謎の「中国のミイラ」みたいなメタリックなジャケットのほうが問題ありかなと。またあの歌詞カードは笑いましたが、あれはやはりギャグじゃないでしょうか。だって露骨に映像で歌詞を持っていることを隠すどころか強調さえしてるようなので。僕はすなおにあのクリップは格好良いと思いましたが、メンバーとしては少し笑いというかラフさを入れたかったのではないでしょうか。もともと彼らのビデオクリップはお笑い路線ばっかだし。
見つけてしまいました(大喜)!!例のトリビュートアルバム!「A TRIBUTE TO JUDAS PRIEST DELIVERING THE GOODS VOL.Ⅱ」の輸入盤があったので購入しました。ジャケットかっこいいですね~~。内容はもちろん文句なしですよ。VOL.Ⅰももちろん買うつもりです。 ファンのみなさんはリマスターアルバムはすべてお持ちですか?私は4枚しか持っていません(汗)。今度一気に10枚買おうと思っています。しかし!!お金がぁ~~(涙)・・・。
一体どうなってるんだか・・・。最近のライブでは「SCREAMING FOR VENGEANCE」はやらなかったというのに、ロブがやってるんですよ!!HALFORDで。もう怒りまくりですよ!私は!!HALFORDはPRIESTではないんですよ。別物であるべきバンドなのにいまだに過去の栄光を引きずっているロブの神経を疑ってしまいます。セカンドが発表されようとしている矢先なのに、なぜなんですかね?!頭痛くてどうにかなりそうです(涙)。 これはもうPRIESTに対する挑戦状としか思えないですね!なぜそういう行動に出るんだろう・・・。
ロブの最新のライブのセットリスト、僕も見ました。凄いっすね。僕と僕の友人のPRIEST信者としての感想は「怒りと興奮がごちゃごちゃになって何も手につかない」というものでした。「ここまで節操のないセットリストはあるか!本家もやってない、曲調と収録作のバランスとか無視した人気疾走曲ばかり集めて、にわかファンの人気取りに走りやがって!!」という怒りと、「でもSINNERとかEXCITERとかFREEWHEEL BURNINGとかSCREAMING FOR VENGENCEとかやりやがって、この機会を逃したら、一生生で聴けないかもしれない曲ばかりやで。これはライブいくしかないやろ。そしてソロの曲のときは冷めまくって、PRIESTの曲で熱狂してやろう。」という興奮と。ホント悩ませてくれますよ。ロブは。しかし僕ははっきりいってバンドファンというより曲ファンなのです。PRIESTは全ての曲が格好良いからバンドそのものに心酔しているのであって、本来はバンド単位で聴くというより曲単位で評価する人間です。だから良い曲を聴くために多分ロブの来日公演には行くでしょう。だがこれだけははっきりさせておかねばならないのは、あのPRIESTの名曲の数々はグレンとK.Kによって(主にグレンでしょう)生み出されたのであって、ロブの作曲に関する関与は歌詞とちょっとした歌いまわしのアイデアくらいであると。ロブ本人もそれが分かってるから、セットリストはPRIEST時代の曲ばっかになるんだと。ヤング・ギター誌のインタヴューでもロブは楽器面の作曲は一切出来ないと明言してますが、しかしPRIESTの曲は楽器と歌の緊密な融合と連携によって盛り上げるのがミソです。だから僕はPRIESTの曲作りは、グレンがバッキングだけではなくVoメロディも含む全体の構成を練り上げ、そこに各人の個性が加わるというプロセスだと考えてます。ポップ界では、作曲とは歌メロを考えることで、バッキングとかは二の次な風潮があり、メタル界ではリフやリズムが先にあり、歌はその上にのせるというタイプが多いのですが、PRIESTはそのどちらでもない。歌も楽器の1つ、あるいは楽器をVoのように歌わせるという発想。そして誰が主役というのではなく全員が主役で同時に誰も主役でなく、曲こそが主役というのがPRIESTの真髄。ロブのソロではどうしてもVoのみが主役になってしまって、バッキングももちろん単体で素晴らしいんだけど、それらが一丸となって盛り上げるカタルシスは僕には感じられません。本来のPRIESTの魅力とは極論すると歌なんて、リフなんて、リズムなんて、ソロなんて二の次で、大事なのはそれらの各要素をどうバランス良く組み合わせるかが真髄。PRIESTの名曲とは歌が素晴らしいとかソロが感動的とかリフが良いとか、そういうパーツの魅力ではなく、良く分からないけど全てが理屈抜きに格好良いのです。いわゆるケミストリーがあるのです。それは本家PRIESTのみが持つ天性と熟練のなせるワザ。グレンとK.Kの作る曲にこそPRIESTの魂が宿るのだと僕は信じてます。
どうもC3さんは輸入盤の「DELIVERING THE GOODS」というタイトルのトリビュート・シリーズの2枚目を購入されたみたいですが、実は僕がここで取り上げたトリビュートアルバムとは違うものです。僕が以前ここで紹介したのは、日本ではビクターが出した「LEGEND OF METAL VOL1&VOL2」というシリーズです。ただ違うといっても全く違うのではなくて、ビクターからの1&2の収録曲をシャッフルして再び2枚に分けた(ひょっとしたら追加やもれがある?)のが、どうもC3さんがVARIOUS ARTISTSでレヴューしておられるアルバムでは。PRIESTのトリビュートは実は輸入盤ではかなりの種類がありややこしいんですが、僕の知る限り最もメジャーなバンドが参加してるのが先の「LEGEND~」、または「DELIVERING~」シリーズだと思います。
残念ながら僕もTWOは聴いたことありません。ただし僕自身はロブの作曲能力には疑問をもっており、ロブが作曲してるならHMをやってようとダンスミュージックだろうとクオリティ面ではたいして変わらないのではと思ってます。つまり僕的にはFIGHTもTWOもHALFORDも音楽性こそ違えど、楽曲クオリティはそれほど高いと思ってません。ただし時々突出したクオリティの曲があるにはありますが。ただTWOはNINE INCH NAILSがアレンジに関わっており、僕はあのバンドは大好きなのでそっちよりなら興味はあります。多分発表当時非難されたほどひどくはなく結構良いはずです。今のHALFORDの評価との差は、音楽性がHMであるかないかだけじゃないでしょうか。 あとC3さんはグレン・ティプトンのソロ作を聴かれていますか。「JUGULATOR」発表直前に出されて、音楽性がグランジ寄りだと散々叩かれてB!誌で60点、70点台しか取れず歴史に黙殺されたアルバムですが、僕はあれが大変好きです。今聴くと「JUGULATOR」よりも「DEMOLITION」に近いダークだが憂いのあるメロディに満ちた正統派ブリティシュメタルで、唯一の問題はグレン自身の歌が素人臭いことだけ。歌メロもリフも曲展開もPRIESTそのもの。正確に言えば2ND~4THのころのPRIESTを現代的にした音が聴けます。STONESのカヴァー「PAINT IT BLACK」も大変格好良いし、疾走曲、グルーヴィーな曲、複雑な展開の曲、バラード等、収録曲のバランスも良いです。そして最大の売りは、あのコージー・パウエルとビリ-・シーンがゲスト参加。超名インスト「炎の洗礼」は最高です。一般に駄作と呼ばれるこのアルバムですが、僕は、本作から「PRIESTの真髄」を聴き取ることが出来る人こそ真のPRIESTファンだと考えてます。一般のメタルファンには歌が問題あるのでお薦めしませんが、曲はPRIESTそのものだと僕は断言します。
ワールドツアーがまだ続いていますが、現在のセットリストの中に「EXCITER」が入っているのをみなさんご存知でしたか?リッパー版EXCITER聴きたいです!あ、それから「DEVIL'S CHILD」もやっているようです。過去へと戻って行ってるではありませんか。もしかすると次回作は期待に応えて正統派HM返り咲きですか!!んんーー期待大ですね~~。 それはそうと、新しいトリビュートアルバムが出たようです。 私が知っているバンドで言いますと・・・ ANNIHILATOR/HELL BENT FOR LEATHER PRIMAL FEAR/METAL GOD HAMMERFALL/BREAKING THE LAW DEATH/PAINKILLER THUNDERSTONE/DIAMONDS AND RUST SKID ROW/DELIVERING THE GOODS(LIVE) 他にあと10バンド近く参加しています。「SCREAMING FOR~」まで収録されています。凄いバンドばかりなので 絶対入手するつもりです。
僕的JPベストテン(ジャギュとデモリは未聴です、スンマセン) 1 FREEWHEEL BURNING 2 ROCK HARD RIDE FREE 3 THE RIPPER 4 PAINKILLER 5 VICTIM OF CHANGES 6 BEFORE THE DAWN 7 EXCITER 8 THE HELLION / ELECTRIC EYE 9 LET US PRAY/CALL THE PRIEST 10 HELL BENT FOR LEATHER そしてボクシング風に言えば「チャンピオン」は THE SENTINEL です。 疾走系と叙情系が混ざった構成になりましたが、これはJP歴16年の僕のキャリアの集大成です。 でも……JPは、これだけでは語り尽くせないほど「いい曲」が多いんですね。 ブラックモア御大、フィル・ライノット兄ちゃん、ジョン・ペトルーシ兄貴と並ぶ、捨て曲を書かないメタル・コンポーザーがグレン、そしてJPです。 HALFORDがどうしてもJPを超えられない、JPの焼き直しにしか聞こえないその原因はコンポーザーとしての実力ですね。 正直言ってHALFORDはサウンドはいいし、曲もそこそこいいが、JPの圧倒的完成度にはどうしても勝てないのではないでしょうか。 5人のメタル戦士が束になってメタルを奏でたとき、そこにJPの名曲があり、リスナーのメタル魂を奮わせるパワーを生み出し「これが、ヘヴィ・メタルなんだ」とメタル者を果てしなきエクスタシーへと誘ってくれるのです。 てなわけで、何とか金を作って最新作にチャレンジしてみます。
↑是非チャレンジしてみて下さい。8月21日にはDVD「LIVE IN LONDON」が発売されます。期待しましょう! 私もMetoropolisさんみたいに私的JPベスト10を挙げようと考えたのですが、ダメですね(笑)。「THE SENTINEL」「HELL BENT FOR LEATHER」は外せないということは確かです。でも後が・・・いつかじっくり考えて書こうと思います(笑)。 確かにそうですね。グレンのコンポーザーとしての才能は素晴らしいものがあります。つい最近彼のソロアルバム「炎の洗礼」を聴いたのですが、曲がいいですよ。さすがにロブやリッパーのようには歌えてないのですが、ヘタではないし曲もいい。評論家の視点で判断すると"駄作"なのかもしれませんが(モダンすぎるという点で)、まったくのド素人の視点からみると、あれだけやれたら凄いと思います。 こうなったらK.KがPRIESTのコンポーザーとしてどれだけ貢献しているか、彼のソロを聴いてみたいですね。まぁ、ソロアルバムを出すなんてことは100%ないと思いますが(笑)。
リマスター盤10枚まで買い揃えました。ヒュ~~ッ(汗ふきふき)。あと「STAINED CLASS」と「KILLING MACHINE」2枚入荷待ちです(輸入盤のため)。やはり音がいいですね。特に「DEFENDERS OF THE FAITH」はオリジナルの音がモコモコしていて聴き取りにくかったので、どうなってるか楽しみにしてたんですけど、とても聴きやすくなっていて大満足!PRIEST最高!
PRIEST再発リマスター盤の魅力は音質の向上もさることながら、未発表曲も嬉しい驚きですよね。なんでこの曲が未発表なんだと。僕的には「BRITISH STEEL」に追加された「RED,WHITE&BLUE」、「PAINKILLER」の「LIVING BAD DREAMS」、「SIN AFTER SIN」の「RUN WITH THE DEVIL」などどれも圧倒的な名曲ぞろいで、本当にPRIESTって捨て曲がないんだなと実感しました。C3さんは「STAINED CLASS」をまだ手に入れていないとのことですが、あれの未発表曲「FIRE BURNS BELOW」も本当に素晴らしいです。まあ実は曲そのものの完成度は彼らにしてはやや低いかもしれないんですが、聴き所は中間部のソロ。アコギからエレキへつなぐソロはPRIEST全歴史でも最高レベルの美しさ。もとより泣きのギターソロはPRIESTの得意技ですが、この曲のソロはちょっと他にないタイプの美しさ。必聴です。
リマスター盤はディスク、CDケースまでピクチャー入りで綺麗ですよね。ディスクはメタリックでとても綺麗です。日本盤もそうなってるんですかね。 そうなんですよ。ボーナストラック付というのがセールスポイントです。だからお金を貯めて買おうという気が起こります。 ところで、今月号BURRN!の冗談企画。必ずターゲットになるロブ様(笑)、"いたわってあげたいベスト5"ですかーー。笑えました。驚いたことに「事切れる」と思っていたのは私だけではなかったということです(笑)。編集部の皆さんも思っていたなんて・・・。一時期(TWO結成時?)ロブが死にかけているというウワサを耳にしまして、それ以来BURRN!のトピックス死亡記事が気になってしょうがなかったです。いつロブの名前がデカデカと出るか気が気じゃなかったんですよ(苦笑)。当時のロブはもう見るからに"近い"って感じで(汗)。でもどうしたことでしょう!大復活じゃないですか!!見事カムバック。いやぁ~お元気になられて(最初から元気だって・笑)何よりです。益々のご発展を心より願っておりますです。LONG LIVE ROB!!(←使い方間違ってないですか?)
今更ながら、「DEMOLITION」の本当の魅力が少しずつわかってきたような気がします。最初何回か聴いた時は、「ああ、PRIESTがモダヘヴィになっちゃった・・・(泣)」(ちなみにモダン・ヘヴィネスは一部を除いて超~~大っ嫌いです。)と思ったんですが、じっくりと何回も聞き込んでみたら、これほどバリエーションに富んだ作品はないですね。一度、C3さんに言われて聞き込んだんですが、改めて聴いたらその時よりもいいと思えました。メロディ、展開とかもうPRIESTそのものじゃないですか。楽曲の方は言う事なしですね!特にバラード曲はこれまでのどのPRIESTのアルバムよりも充実しているような気がします。で、完全にPRIESTで、そんなにいい曲を集めているのになんでもっと早く気付かなかったのかといいますと、なんかギターリフの音とかがヘヴィネス系と似ているのだという結論にたどり着きました。例えば「DEVIL DIGGER」や「SUBTERFUGE」あたりのリフですかね。なんか音がヘヴィすぎるというか・・・それにちょっと抵抗があったのだと思います。曲はいいし、Voも上手い、ただ、これ以上ヘヴィネスのほうにベクトルを向けないで欲しいと思いました。 YOSIさんの仰るとおり、ここ二作が実験期だとすれば次の作品はおそらく傑作と呼ばれるすげぇアルバムになる事はほぼ間違いないのではないかと俺も思います。「KILLING MACHINE」を出した後、彼等は「BRITISH STEEL」「POINT OF ENTRY」と、立て続けに実験的作品を出したわけですよね。そして生まれたのがあの「SCREAMING FOR VENGEANCE」でしょ?今回のケースもそれに似たものがあるような気がします。しかし、そこはJUDAS PRIEST。新作ではどのようにして期待を裏切ってくれるか楽しみです。
最近、かなりPRIESTの「好きな曲ランキング」が僕の中で変化してきました。元々僕はPRIESTの曲には順位をつけたくなくて、殆どの曲が満点近くなるんですが、昔はPRIESTのNo.1曲は「SINNER」だったんですが、最近は最新作からの「HELL IS HOME」になりました。新作の中でも地味な曲扱いで注目してる人は少ないでしょうが、この曲は久々に「真のPRIESTの原点」を感じさせる名曲中の名曲です。かつてロブ自身が「PRIESTの全てがここにある」と評した名曲「VICTEM OF CHANGES」を思わせますが、焼き直しでは全くない、僕の中では新たなPRIESTの代表曲です。言葉にすれば陳腐になるので説明しませんがが、歌詞も凄く深い意味があると思います。暗く絶望的なようでいて、実は凄く優しく力強い歌詞で、現代のPRIESTの立場を皮肉っぽく伝えてるともとれます。よくPRIESTに「昔の音に戻れ」という人は多いですが、その昔ってのはいつなのか?せいぜい「PAINKILLER」か「DEFENDERS OF THE FAITH」くらいじゃないのか。じゃあ2ndや3rdの頃に戻ってはなぜいけないのか?その前に初期のPRIESTの音を知ってるのか?とか僕は思うわけです。現代のPRIESTは、モダンなだけではなく、70年代初期から続くPRIESTの歴史の全てを総括する存在なのです。「PAINKILLER」を追い求める人には雑多で散漫で一貫性がないように感じるかもしれない最新作も、彼らの歴史全体を知り、それぞれの時代にはそれぞれ異なる魅力があることを理解する人には、「集大成的作品」だと気付くと思います。今のPRIESTは疾走HMだけではなく、プログレッシヴで複雑な曲も、ミッドテンポの妖しい曲も、勇壮なハードロックも、叙情的なバラードも、もちろん実験的な曲でもなんでもやれます。散漫なのではなく、無限の可能性があるのです。「PAINKILLER」は確かに完璧なスピードメタルアルバムですが、方向性を絞って、無駄を完璧に排除したがゆえに、あの方向性ではもう先に進めなくなった、進化の可能性のないアルバムだともいえます。そして現在のPRIESTは無駄があるがゆえに余裕があり、方向性を統一していないがゆえに小さくまとまっていないわけです。そしてこうやって方向性と可能性を広げることで、未来の名盤を生むことができるわけです。思い出してほしいのはPRIESTには名盤と誰もが絶賛する作品は3~4枚しかなく、それ以外は殆ど「問題作」、「実験作」、「発展途上作」とか呼ばれるものばかりだということ、そしてそれらでの実験あってこそ、誰もが認める名盤が生まれたこと、そしていつの実験期においてもPRIESTは「後世で評価される隠れた名曲」を生んできたことです。今はPRIESTにとっての雌伏期、圧倒的なポテンシャルを秘めながらも、大爆発せずくすぶってるように見えるかもしれませんが、方向性こそ定まっていなくても、楽曲的には過去最高峰のクオリティで、かつ最高のライブ・アクトでもあります。きっと近いうちに過去の名盤群を葬り去るほどの「新たなるHMの聖典」は生まれます。それまで僕はファンとして、苦しい時代をバンドとともに乗りきりたいです。日はまた昇る!必ず!
>YOSIさん 「DEMOLITION」の中で一番好きな曲は"HELL IS HOME"です。発売当時のオフシャルサイトをご覧になりましたか?"HELL IS HOME"は人気投票堂々一位に輝いています。とても嬉しかったです。その結果を知ってか、彼等はライブでやってくれましたよね。人気投票上位の曲はすべてライブでやってくれた彼等には感謝したいと思います。 私のPRIESTのNo.1曲は、ウウウゥゥ・・・難しいなぁー(大汗)。アルバム一枚につき一番好きな曲を挙げよなら言えるのですが・・・全曲の中で選ぶとすると、本当に困ってしまいます。誰のファンでもそのバンドの曲を一曲選ぶのは至難の業でしょうけどね。う~ん、そうですねぇ"HELL BENT FOR LEATHER"を挙げておきましょうか。イントロを聴いただけでドキドキしてくるんですよ(笑)。皆さんに最も親しまれている"THE HELLION~ELECTRIC EYE"のイントロを聴いた時よりも脈拍数、血圧、かなり上昇すると思います(笑)。コンパクトなのですが、その短い中にPRIESTの全てを感じてしまうのです。上手く表現できないのですが。 ところで今年は「DEMOLITION」に続く新アルバムの発表はなさそうですね。来年でしょうか。次回作はよりよいものが期待できるはずですので、その日を首を長くして待っていようかな。
あの"BETTER BY YOU,BETTER THAN ME"の原曲を聴いたんですよ~。もとはSPOOKY TOOTHというバンドの曲だということはファンの皆さんはご存知かと思います。いやぁ~笑ってしまいました。ヘンです。何かがヘンなんです。 このどことなく弱々しい原曲をあんなにかっこよくアレンジしてしまうなんて・・・。PRIESTの皆さんはエライ!!
>UGさんへ はじめまして。関西の方っすね。僕も地元は関西です。今は東海地方に住んでますが。うん。やっぱ素直に聴いてPRIESTはいつの時代も格好良いですね。そういう意見の方がおられるのが本当僕も嬉しいし心強いです。これからもよろしく。 >C3さんへ 僕も“BETTER BY YOU,BETTER THAN ME"の原曲は知ってますが、あれは僕的にはオリジナルもアリですよ。確かにPRIEST版に慣れた耳にはスローで妖しげですが、元々はブルーズ色が強い曲なんだなってことです。でも確かに切れ味とメリハリを強くして、原曲にない歌詞を追加したPRIEST版は凄いです。カヴァ-ってのはこうやるんだよって感じですね。でももっと凄いのは“GREEN MANALISHI"のカヴァーの仕方ですよ。あれは原曲も壮絶にダークで格好良いんですが、それをあそこまでアレンジを変えて「異なる名曲」にしてしまったことには驚嘆しました。あと僕がずっと聴きたいと思ってるのは原曲は女性フォークシンガーであるはず“DIAMONDS AND RUST"のオリジナルと再発未発表曲“RACE WITH THE DEVIL"のGUNによるオリジナルが聴きたい。だれかご存知ですか?
上記7月26日の書き込みでお知らせしたトリビュートアルバムが先月予定通り出ました。 01.ANNIHILATOR/HELL BENT FOR LEATHER 02.PRIMAL FEAR/METAL GODS 03.SKID ROW/DELIVERING THE GOODS 04.WITCHERY/RIDING ON THE WIND 05.ICED EARTH/SCREAMING FOR VENGEANCE 06.SIEBENBURGEN/JAWBREAKER 07.HAMMERFALL/BREAKING THE LAW 08.BENEDICTION/ELECTRIC EYE 09.DEATH/PAINKILLER 10.SILENT FORCE/ALL GUNS BLAZING 11.STEEL PROPHET/DREAMER DECEIVER 12.ARMORED SAINT/NEVER SATISFIED 13.THERION/GREEN MANALISHI 14.THUNDERSTONE/DIAMONDS AND RUST 以上14曲となっています。今すぐCD店へ直行しましょう!!