再結成DPの円熟味って美味だと思うのですよ。スタジオ版ではその渋さが支配的だったわけだが、このライブ版は割と派手派手。リッチーがライブ時の耳をつんざくようなトーンでかなり遊んでくれてます。Highway Starのフィードバックの所とかキてますね。Strange Kind of Womanのカケ合いも上手く決まってる。Jesus Christ Super Star~Everydayの歌詞あやふやーんとか、新曲のHard Lovin' WomanをやってるとUnder the Gunになって威風堂々とか。キメをモロに失敗してギラン爆笑!とかのおいしいネタが盛りだくさん。ジョンのソロがハイライトですね。美しいクラシカルフレーズからリトル・リチャード風のロックンロールピアノに展開する様がカッコ良すぎ。数々の名演はこんなのが弾ける能力ゆえだってことが分かった。 自分も彼らがこの頃の来日時こういうのを聴いたような気がするけど実は良く覚えてない。ジョンはケンシロウみたいにシャツをはだけるアクションを何度もしていて、リッチーの足がやたら細かった。ペイスは本気で上手かった。あとはアンコールのSpace Truckin'でデカイ風船が飛んできたんで、秘孔を突いて割ってやったこととか・・・ 実際のDPのライブって会場にいると鼓膜が破れそうなくらい音量でやられちゃって、実はこんなことばっか覚えているんだよね。3日は耳鳴りしてましたよー。ということでこういうレコードで落ち着いて各人のプレイを聴けるのは非常にありがたかったのを覚えている。