83年発表のLIZZY、最後のスタジオ作品(12th)。 この上なきスリル!限りなきドラマ性!比類無き個性! 本作を聴いて、改めてフィルの才能に驚愕しました。 タイトル曲でみせる怒濤の喋り歌、続く「THIS IS THE ONE」での絶妙の歌の被せ方。 ジョン・サイクスが加入したことで音楽性は他の作品群と一線を画していますが、やっぱりLIZZYは、フィルは最後まで凄かった!! 1曲目~3曲目の流れは何時聴いても惚れ惚れします。
僕の持ってるCD(98年に出た再発盤・PHCR-4405)の方は盤起こしなのか、ヘッドホンで聴いてると所々でスクラッチノイズが聴こえます(普通に聴いてたら全然聴こえないから関係ないけど)。 解説によると当時のバンドはツアーとドラッグ漬けだったそうだが、その辺りはフィルのVOが荒れ気味(特にTHIS IS THE ONE)な部分で頷ける。 しかしながら、エネルギッシュなTHUNDER AND LIGHTNING・COLD SWEAT、ドラマティックで深みの有るTHE HOLY WAR、昔のLIZZY風ナンバーBAD HABITSなど、ハードな中に幅広いサウンドが存在しており、以前のLIZZYとは毛色が違うものの今も多くの人の支持を得ているのはそれが決めてなのではないかと。 勿論、ジョン・サイクスの加入が新しい風を吹き込んだのは間違いないでしょうが、入ったと思ったら解散っていうのはなんだか寂しいね(彼はそれを承知で入ったわけだけど)。 余談ですが、クリス・タンガリーデスってこの頃からプロデューサー活動してたんですね。
black roseがお気に入りだったので1を聞いてビックリ。単調な感じで最初聞いたときはフィルの声の状態も良くないので、すぐ売り飛ばしました。それから10年ぐらい経って再び聞いて、1はメタルらしさを出したかったのだなーと思い、気に入りました。他の曲はシン・リジィらしい曲が揃っている。正直者さんの言う通り、サイクスは、一部のソロや一割程度しか関わっていない感じ。本当のところはわからんが…