TOTOの中では、IVと同等に扱われるべき作品かなと思います。 何がどうかと言うと、ごっちゃ混ぜな方向性をもつ音楽についてです。 訂正!!→多彩なロック・アルバムと評すべき作品ですね。 HOME OF THE BRAVEは、TOTOの中でも最も演出された 感動的フィナーレではないでしょうか。 AFRICAっぽいMUSHANGAも、このアルバムならではの味わいだと思います。 とにかく佳曲揃いであることに間違いないですね。
Joseph Williamsの歌が最高です。 そして、それを盛り上げる曲もまた素晴らしい。 Totoの特徴である、"みんな寄っといで~的な玄人っぽさ"満開です。 なぜか「Totoは4枚目まで」みたいな言い方されてる事が結構あるんですが、 絶対その意見は間違いです。 何故って?そりゃ、「Isolation」と、このアルバムがあるから!! しょっぱなの「Pamela」からかなりいい曲。 続いてコンパクトながらファンキーな「You Got Me」、お約束のLukatherバラード「Anna」、 サビメロが暖かい「Stop Loving You」、パーカッション炸裂の「Mushanga」、 Josephとゲストの上手い歌が炸裂する「Stay Away」、モータウン風の「Straight For The Heart」、 典型的8ビートながらTotoがやるとこんなにいい曲になる「Only The Children Cry」、 シャッフルAORバラード「These Chains」、そしてドライブ感溢れるベストチューン「Home Of The Brave」!! 日本盤にはボーナストラックとして「The Seventh One」が入ってます。これもなかなか面白い曲です。 One of 最高傑作と言って間違いない完成度です!! ただ、ひとつ・・・僕の持ってる「The Seventh One」は、音が小さい・・・ これ、リマスターってされてますか?
88年発表の7thです。 前作から加入したジョセフ・ウィリアムズのヴォーカル・センスがここに来て開花したという感じの素晴らしい作品です。ジョセフの歌のうまさはいわずもがな。音の方もそれまでのTOTOの音楽性に、当時全盛であっただろう商業ハードロックの空気が加わって非常に面白いものになったと思います。 「Pamela」「Stop Loving You」「Home Of The Brave」はその中でも特によくできた作品だと思いますが、中でもお勧めな曲は5曲目の「Mushanga」です。切なさと寂寥を湛えたこの曲は他には類を見ない個性を放つ素晴らしい曲だと思っています。なんとも言えない、なんとも表現できないんだけれども心に訴えかけてくる曲です。イメージで言うならば夏の終わりの夕焼けの海岸で、やさしく吹き付ける冷たい風に秋を感じ、ひと夏の恋はもう過ぎ去ったことを悟る、というような感じでしょうか。 しかも個人的にこの曲にはかなりの思い入れがあって、聴くたびにいつも切なく、そして悲しくなってしまいます。とても大切な思い出がこの曲はあります。 とにかくTOTO随一の名曲(と僕が勝手に思っている)であるこの「Mushanga」が収録されたこのアルバムを皆さんもぜひご賞味あれ。
TOTOの最高傑作っていうことだけじゃなく、全てのロックアルバムの中でもトップクラスの超名盤だと思う。 ①「PAMERA」はソウル風味の効いたクールでお洒落な素晴らしい曲だ。②「YOU GOT ME」もソウルっぽいノリのかっこいいポップソング。③「ANNA」は前作の「ILL BE OVER YOU」と遜色ないルークお得意のバラードだし、④「STOP LOVING YOU」のポップ感覚はもう極上モノだ!! ⑤「MUSHANGA」はTOTOにしかできない実に難しい、でも癖になりそうなリズムが秀逸の名曲だし、「STAY AWAY」「STRAIGHT FOR THE HEART」「ONLY THE CHILDREN」の連発はメチャクチャかっこよくて、ロックバンドとしての魅力満載だ!!そして、本編を締めくくるにふさわしい名曲「HOME OF THE BRAVE」!!ドラマティックでメロディアスでテクニカルなこの曲はまさにTOTOの真骨頂だね!!「THSE CHAINS」も見逃せない佳曲。捨て曲など一切無し!!! 前作と本作を聴いて個人的にはTOTOの懐の深いセンスを改めて確認したが、なんと言ってもこの2枚の最大の魅力はジョセフ・ウィリアムスのセンス溢れるソングライティングとハリ・甘さ・透明感を兼ね備えた素晴らしいボーカルだ!!確かにボビー・キンボールもオリジナルだし良いシンガーだが、ジョセフの音楽的バックグランドといい柔軟性といいTOTOに最もぴったりだと思う。それだけにたったの2枚で終りだなんてもったいないよ~!!!!(涙)
「PAST~」にも入っている、Stop Loving YouとPamelahの2曲を収録。 Home Of The Braveも良いと思いますが、僕にはこの2曲の方が断然お気に入りです! 個人的には、"歌"の聴き易さで言えば、「Ⅳ」よりも本作の方がオススメ。 爽やかではっきりとした歌い方のジョセフは、TOTOのボーカリストの中で一番お気に入りです。 しかし、本作を最後に彼は脱退してしまいます・・・残念。
全体的にポップよりでシンセの音色がかなり響きわたるが、演奏こそスティーヴ・ポーカロのシンセだけどやっぱりファーレンファイトで脱退してしまっている以上、音がスティーヴの音じゃない。ライブのときに隅っこで踊りまくるスティーヴがすごく窮屈そうに譜面を演奏している感じ。もちろんペイチたちの音もすばらしいけれど、もしこのアルバムにもスティーヴが音作りの段階から本格参戦できていればもっともっと素晴らしい、というか楽しいアルバムになったのかなぁ、とか思う。 実際、TOTOの音楽の方向性自体はペイチとルカサー(と初期はキンボール)でハードロックとAORとバラードのバランスのとれた美しいものだけど、それにゴージャスに奥深い飾り付けをして魅力的にしているのは、スティーヴとジョセフ(とレニー・キャストロ)の煌びやかな魔法だと思うし、次作のKoDから商業的にも落ちていくことになったのは、やっぱりこの3人が(ほとんど)関与しなくなって、ルカサーの悪い面(それまではこれをスティーヴが見事に中和していた)が全面に出てきちゃったところなのかな、と思ってる。 個人的にはTambuとかMindfieldsとかのあたりも成熟した感じがして好きだけど、実際スティーヴとジョセフの復活したXIVはHoly War, Fortune, All The Tears That Shine, Chinatownはじめとして、7thまでのころの爽やかに重厚な感じがよみがえっているし、最新のOld is NewだとDevil's Towerは正直Totoの中でもAfricaやRosannaとも張り合えるとんでもない名曲に仕上がったと思う。 ルカサーの自伝によると脳腫瘍の治療のためにスティーヴは片耳の聴力を失っているらしいけど、今後も健康に気をつけてTotoを陰から煌びやかに支えるすごい人であり続けてほしい!