79年発表、TOTOの2ndアルバム。 剣を持ったアルバムジャケットの男性が、何だかリッチーブラックモアっぽい。誰? TOTOといえば何かと1stと4thばかり賞賛されてますが、本作も例に漏れず最高であるぞえ。 ちょっと前にやった25周年記念ライブでは、何故か本作からは1曲程度しか披露されなかった...。何と「99」すら演らなかったのであります。TOTOのメンバーもそんなに「HYDRA」に思い入れないってことかなぁ?それだって「99」くらい演って欲しかった。半ばそれが目当てで行ったのにぃ(T.T)!!まあ取り敢えずわたしはTOTOの中では一番好きなアルバムです。 まず何といっても至極のバラード「99」。こんなに切なくセンスのあるバラードなんてそうはない。TOTOの中では一番好きな曲です。これは死ぬまで聴きたい。そして伝説をモチーフにしたドラマティックな「HYDRA」と「ST.GEORGE AND THE DRAGON」。元気いっぱいでルカサーの伸びやかなギターが最高にイカしてる「ALL US BOYS」。この曲は「99」同様凄くお気に入り。...と幾つか抜粋しましたが、捨て曲は一切ありません。 アダルトチックな魅力を持った名盤「HYDRA」、一つよろしくね♪
ジャケットの雰囲気が見事に音に表れていると思います。 バカテク集団がその技術を、派手に見せるのではなく、あくまでポップという範疇で存分に発揮した力作だと思います。 特にトップのタイトル曲はそれが顕著で、7分半の中にちょくちょくテクを見せながらしかしとても自然に聞こえるという、殆ど神の域に達っしている代表曲です。「St. George And The Dragon」も日本でヒットしただけあってメロディアスで、そしてヒロイックな感覚に溢れています。そして続く「99」と「Lorraine」は悲しくも美しいバラードです。とても都会的で、聞いているだけで失恋した後に一人酒場にて焼け酒を喰らっている気持ちにさせてくれます(笑)。「All Us Boys」は一転楽しいロックンロール。そして「White Sister」はルークのギターが全面に押し出されたTOT流HMです!!!。 華やかさでは1stや4thには劣りますが、美しさや憂いといった面ではこの作品に軍配が上がります。玄人向けの細やかなアレンジが隠れているのもニクイ。
ビートルズの時代から、各パート別に録音していくマルチレコーディングは普通に行われてきたけども TOTOはスタジオ技術に精通していながら、バンドによる「せーの!」で録音することを選んだ。 しかも楽曲はプログレ的な展開で構成される「Hydra」「St. George and the Dragon」なんかも あったりして、彼らのミュージシャンとしての底力に改めて驚かされた。TOTOはスタジオ集団という イメージがあったから尚更だ。