当Groupのキーマン、ジェフ・ウォーター氏が、自身の出身国CANADAの偉大なGroup、RUSHに対する敬愛の念を表して、このアルバムを創作した、と言うことだったと思います。 前2作とは異なり、かなりメロウでメロディックなアプローチを持つ曲が耳を引きますが、War Zone、Set The World On Fire等のいかにもANNIHILATOR節も健在。双方の対比も含めて、僕的には彼らのアルバムの中では一番気に入っています。ジェフ氏の音楽的な懐の深さを感じることが出来るような気がします。
初期のスラッシュメタル的なアグレッションは薄れたものの、メロディアスなHMとして十分に楽しめる1枚。 ただVoに関してはもうちょっと「歌い込める」タイプの方がいいかなぁ。“SOUNDS GOOD TO ME"のような軽めの歌だといい感じなんだけど、ハードな曲では煮え切らないと言うか、パワー不足の感が・・・ ジェフさんのGは流石の一言に尽きます。
このアルバムは問題作ですよ。1st&2ndと比べると楽曲が遥かにソフトになっていてしかもバラードが2曲も収録されてます。 Voが2ndからまた入れ替わりアーロン・ランドールになりました。これで3作連続Voが替わったことになります。初めて①の「SET THE WORLD ON FIRE」を聴いた時は「このVoじゃダメだ~っ!!」などと思ってしまいましたが、数曲聴いてる内に「アレ!?結構イイんじゃん!?」に変わってきました。分からんものですね~。 楽曲的にも初めて聴いた時は「もう一生聴かないかもな・・・」と思うほどショックでした。1st&2ndを溺愛する私にはコレほどまでの曲調の変化に対応出来なかったのです。ところが数年後もう一度だけでも聴いてみようと思い、いざ聴いてみると・・・・おい、凄くイイじゃね~か!!!この間に音楽の幅が広がった所為かもしれないが、数年間もったいないことをしたものだ、オレのアホ!!! ①②⑩は従来のANNIHILATORらしいスラッシュメタルと呼べますが、⑤⑦は彼らの初のバラードです。しかも、どちらの曲も素晴らしい完成度と来てます。ジェフ・ウォーターズの作曲家としての天才ぶりが発揮された秀逸なメロディが堪能できます。それにVoも切ない男らしさがよく表れていて非常に味がある!!!この2曲を聴くと特にVo交代は正解だったのかもと思いますね。⑪のカヴァーも本編の曲に負けないくらいに好きな曲です。2ndの頃に近い曲風に仕上がってますね。 もし1st&2ndは好きなのに3rdは嫌いという人がいたら(そんなアホな奴ってオレだけ!?)もう一度CDラックから引っ張り出して聴くことを強くオススメします。これは名盤ですよ~~~。 ★★★★
発売当時、前作までの個性有りまくりのスラッシュ路線からのあまりの逸脱に、「軟弱化した!」と決め付けてました。が、後に名曲が多いアルバムと再評価するに至りましたー。 確かに一聴して耳に残るのは“Phenix Rising"“Sounds Good To Me"といったソフト路線の曲ですが、“No Zone"のような正統派の曲や最後にかましてくれた狂気の1曲“Brain Dande"といった佳曲もあり、聴き応えのある1枚。
恐らく前作と双璧を誇るアナイアレイターの名盤であることは間違いないだろうと思われる。 強いて言えば、本作の方が曲のバラエティが豊富になっている。コアなメタル好きにとって は少々物足りないかもしれないが、音楽的な間口は物凄く拡大し、誰が聴いても楽しめる。 ジェフが単なるオタク系ギタリストではなく、類稀な作曲能力を兼ね備えていることを証明 するかのように、次から次へと名曲、佳曲がズラリと並んでいる。ただし、一辺倒ではない。 裏舞台によると、本意ではなかったようだが、「Sounds Good To Me」という メロウな味付けながら、奇跡的な超名曲まで誕生している。 個人的には「NEVER、NEVER LAND」を聴いてからでも遅くはないと思うのだが、 敢えてひろく、全ての音楽好きの皆さんに推薦するとしたら、本作の方が無難かもしれない。 蛇足ながら、カバー曲「HELL BENT FOR LEATHER」の出来も、あくまでも オリジナル録音ベースで比較すれば、こっちの方が断然カッコ良く仕上がってますぜ。
一応スラッシュというジャンルに入れられているバンドではあるが このアルバムはメロディアスなハードロックといった感じであり、バラードなどの曲も収録されている。 フレーズの一つ一つに漂う雰囲気やしっとりとした歌い方をするボーカルなど所々耳をひきつけられる部分は多い。 まぁ元々スラッシュっぽい攻撃性は薄かったバンドなだけに、こういった音でも違和感を感じることはない。 バンドに思い入れがないだけかもしれないけど…。個人的にもこのアルバムは結構好きである。 こういうことはあまり言いたくないんだが、やはり「Sounds Good to Me」はいい曲だと思うし、「Phoenix Rising」なんかは結構聴きたくなることが多い。
投票数が一番多いがしかし、これをアナイアレイターの代表作とは認めねぇ!! だってスラッシュ色薄いし(笑)。 いやでも素晴らしい出来ですね、捨て曲無しです。 スラッシュという概念を捨てれば名盤ですね。 SOUNDS GOOD TO MEは正真正銘至高の名曲。 SNAKE IN THE GRASSも好きです。
ジェフ・ウォーターズの卓越したメロディセンスを前面に出した楽曲が並ぶ。 スラッシュ・メタルが聴きたいッ!って人にとっては期待を裏切ることになるかも。 が、「Sounds Good to Me」をはじめとする素晴らしい楽曲の数々に、嬉しい予想外を味わえる好盤であることも確か。 ギターは相変わらず冴え渡ってるし、一部のANNIHILATORファンだけの愛聴盤とするには惜しい一品。
相次ぐメンバーの脱退・解雇というドタバタを経て、ようやく完成した1993年発表の3rd。 最初買って聴いた時はへヴィなのかメロディアスなのかはっきりしてほしくて嫌いでしたが、 数年経って買い直して聴いたら、実は中途半端なのではなく一つの曲の中に二つの要素が同居していることに気が付きました。 ここでもやはりPHOENIX RISING・SOUNDS GOOD TO MEが人気ですが、 個人的なお気に入り曲で言うとノリの良いSNAKE IN THE GRASS・DON'T BOTHER ME、 上述の中途半端な感じが何故か気に入っているTHE EDGEあたりは今もよく聴きます。 本作のみ参加のアーロン・ランドール(VO)は無名の新人だったらしいですが、声的にはアルバムの曲にピッタリ合っていると思います。今何してるんだろう・・・。
93年作、3rd。 前2作はスラッシュメタルの名作でしたが、本作はスラッシュというよりはむしろ正統派メタルですね。 ザクザクとしたギターリフで押しまくる感じではなく、ギターメロディと歌メロディーのハーモニーで聴かせる作風となってます。 名曲「Sound Good To Me」は以前のAnnihilatorにはあり得ないタイプの曲ですね。 疾走曲有り、ミドルテンポ有り、バラード有りなバラエティー豊かな名作です。