92年発表の7thアルバム、「勝利の鋼鉄」。 「WARRIORS OF THE WORLD」と並び、徹底したMANOWARスタイル(大仰さ)が貫かれたアルバムです。ジャケットアートに関しては最高傑作。 1曲目の「ACHILLES,AGONY~」は8つのパートからなる30分ほどの超大作で、聴けば呆れ返ること必至。まあ言ってしまえば失敗作の部類ですが、良くも悪くもMANOWARを端的に表しているナンバーです。批判を恐れずひたすら我が道を行く精神は大いに評価に値するでしょう。随所随所は最高にカッコイイ!! その他「RIDE THE DRAGON」「THE POWER OF THY SWORD」「MASTER OF THE WIND」といった名曲が収録されていますが、ハッキリ言ってそんなのは二の次。MANOWAR屈指の超名曲「METAL WARRIORS」が収録されているのです!!!これを忘れては話になりません。「偽りのメタルに死を!!!」というMANOWAR不変のスピリットをエリック・アダムスが地響きが起こらんばかりに吠えたてる鬼気迫る最強ナンバーなのである!!!!!少なくともわたしのMANOWAR人生はここから始まりました。本当に衝撃的だった・・・。 「HEEEEEAAAAAAVVYYYY METAAAAAAAAAAAL!!!!!」 MANOWARこそメタルの王者なのである!!
冒頭の棄て曲のせいでそれ以降の収録曲が少なくなっちゃった。 でもしかし、"METAL WARRIORS"、"RIDE THE DRAGON"、"THE POWER OF THY SWORD"という 最強のメタルアンセム3曲のためだけにも、聴いて死すべき。 でもなー、だからこそ、1曲目はなあ。 これ入れるなら、もう4曲くらいいけたんじゃない? そこにもう1つでもキラーチューンがあったら・・・と思うと、ああ勿体無い。
このバンドの持つあらゆる意味での極端さをこよなく愛する私としては、①「アキレス~」組曲は捨て曲どころかMANOWAR小宇宙がビッグバンを起こしたような超大作にして大傑作だと思っています。正直これをアルバム一枚分に膨らませて欲しかった位です。 とはいえ、残りの曲も勿論大好きです。皆さんも挙げておられる「RIDE THE DRAGON」「THE POWER OF THY SWORD」「MASTER OF THE WIND」そして「METAL WARRIORS」等々、間違い無く超名曲です。 結局、この作品はアルバム二枚分のアイデアを一枚に詰め込んでしまったが為に惜しくも迷盤扱いされることになってしまったのだと思います。
本作と言えば、やはり1曲目のAchilles,Agony And Ecstasy In Eight Parts(私は、アキレス組曲と呼んでます)でしょう。 この曲は、全8章28分という超大作です・・・・・なんて説明は上の皆さんのコメントを読めばお分かりでしょう。 私が初めて聴いた(買った)MANOWARのアルバムがこれでした。人によっては、「いきなりこれかよ」という意見も出てくるでしょうし、 「「SIGN~」や「KINGS~」を聴け」という人もいると思います。うにぶさんと同じく、私も神話好き(主に、北欧神話ですが)なので、 イリアッドをモチーフにした詩の内容はとても興味深かったです。 それどころか楽器隊のソロ、特に、ジョーイの「殆どギターと互角、時に楽器のレベル超えている」と思わされるベースプレイは、 ギターメインで聴いていた私にとっては、カルチャーショック(?)でした。 聴く人を選んでしまう問題作である本作ですが、2曲目以降はいつものMANOWARの曲です。 正に"真のメタルアンセム"と呼ぶに相応しいMetal Warriors、 スピード感と緊張感溢れるRide The Dragon、 戦う漢達・MANOWARを象徴するThe Power Of Thy Sword、 リラックスした感じだが心地よい荘厳さに包まれたMaster Of The Wind。 アキレス組曲のせいで「問題作」と見られがちな本作ですが、こんなに凄い曲がずらりと並んでいるのです。一聴の価値はあります。 私にとっては、MANOWARの一つの頂点。 そして、一つのへヴィメタルの理想郷でもあると思います(あえて、"理想型"でなく"理想郷"です。)。