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BATON ROUGE (1997年)
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BATON ROUGE
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解説 - BATON ROUGE
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2022-12-14 23:38:46)

フロントマンのケリー・キーリングがBLUE MURDERに参加するため脱退したのを引き金に、アルバム2枚を残して解散してしまったLA出身の4人組BATON ROUGEが、'97年に突如発表した3rdアルバム。
じゃあ再結成したのか?というと、そういうわけでもないそうで、5人目のメンバーとしてバンドを支え続けたプロデューサー/ソングライターのジャック・ポンティが、手元に未発表のデモ音源が残っていることに気が付き、ケリーをシンガーに起用して改めてレコーディングを行いリリースに漕ぎ着けたというのが真相の模様。ケリーも「再結成とは思っていない」との発言を残しているらしく、なので本作については3rdアルバムというよりは蔵出し音源集という表現の方が的確なのかも。
まぁ体裁は何であれ、ジャック・ポンティが惜しんだだけあって本作には良い曲が揃っています。プロダクションが簡素なのと、バンドとしてアレンジを煮詰めることが出来なかったのか、通して聴くと妙に淡々と流れていってしまうのが気にならなくもないのですが(ドラムは打ち込みか?)、例えば、憂いを帯びたハードポップ・ナンバー①や、アリス・クーパーの『HEY STUPID』(’91年)にも収録されていたドラマティックなバラード⑤というスタン・ブッシュが作曲に絡んでいる2曲、あるいはタメの効かせて盛り上がっていく曲調を、ケリーのエモーショナルな熱唱がさらに沸騰させる⑥辺りの楽曲なんて、1st、2ndアルバム収録の名曲と比較しても聴き劣りはしないですよ。
前言撤回。「3rdアルバム」と表して何ら問題もない、立派なクオリティを有する1枚です。



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