京畿道南楊州市磨石出身の韓国人歌手。そして、ポンチャック・テクノの第一人者である。元々はパンソリの歌い手を目指していたが、大衆音楽へ興味を向けるようになったことからポンチャック歌手へとシフトチェンジ。当時、ポンチャックはおっさん向けディスコ音楽とバカにされてきたが、日本でそのキャラクターが受け、1995年に金鳥「コックローチS」のCMに出演し、江原道アリランの替え歌を歌った。そして、楽曲面でも「Ki/oon SONY(現在のKi/oon Records)」(というか石野卓球ら日本のテクノミュージシャン) がその独特の音楽性に目を付け、日本進出を果たす。電気グルーヴなど日本のアーティスト達の紹介により、日本のコアな音楽ファンの間ではちょっとしたブームにもなった。
そして、このコアな人気が母国に逆輸入され、母国での1stアルバム「SPACE FANTASY」が若者の間で話題となる。さらに、学歴差別が酷いことに定評のある母国で自伝『ハンボン・マンナボルッカヨ?』を出版、自著内で「家が貧乏すぎて中学校に行く金がなかった」と正々堂々のカミングアウトをしたことで、逆に「苦労して実力で生きてきた人」と見られている。現在は子育てしつつマイペースに活動を続けている。