このブラックメタルの本質を衝きつつもハイクオリティな作風は、同レーベルに所属するASCENSIONやORDER OF ORIASを髣髴とさせるものがありますが…このバンドはブラックメタルの邪悪さだったり悲哀なムードだったりを際立たせるメロディが、時々あざとい程に鮮烈。例えば12分近い大作のラスト曲なんかは、イントロから泣きのギターメロで攻め、トレモロを交えた疾走パートなんかはDARK FUNERALやNAGLFARを愛聴する人ならガッツポーズもの。濃厚な邪悪さとメロディアスな作りを両立させているのが素晴らしい。