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YELLOW & GREEN (2012年)
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YELLOW & GREEN
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解説 - YELLOW & GREEN
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1. 帰ってきたクーカイ ★★ (2012-10-14 22:27:43)

 「男爵夫人」である。
 私は今作でBARONESSを初めて聴くので、前作・前々作のことを知らない。だからこのバンドがどのような変化を遂げたのかわからないのだが、少なくとも本作に限って言えば、かなり好みだ。
 あくまで纏っている雰囲気の話なのだが、聴いていてPINK FLOYDに似た瞬間がある。
 PINK FLOYDというのは実に難しいバンドで、後にも先にも本家以外にこのバンドのフォロワーが現れないという事実が、それを物語っている。ブルースとサイケを土壌にし、適当に水くれてりゃFLOYDという花が咲くわけではない。真似だって簡単にはできないのだ。
 だから、BARONESSがFLOYDと同じような空気を持っているというのは、実に興味深いことだと思う。受けた影響が自然な形でじわりと滲んでくるところに、BARONESSの凄さを感じる。
 本作は2枚組だが、なんだかあっという間に聴けてしまう。YELLOWからGREENに移った時にガラリと音が変わるわけではないのだが、でもやはり違っている。
 音楽については、誤解を恐れずに書くと、MASTODONがよりROCKよりになり、サイケやフォーク風味が増したような感じ。
 味わい深く、気品のある名作である。

 最後に。本作発表後のイギリスツアー中に、メンバーの乗ったバスが事故を起こし、メンバーが重傷を負った。心から、メンバーの一日も早い回復を祈りたい。



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