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GYPSY OF THE NIGHT
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解説 - GYPSY OF THE NIGHT
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★ (2012-07-01 23:57:47)

数年前の引越しに際して、ROARの『WARNING』やら、AIMING HIGHの『METAL FIGHTER SQUADRON』やら、BRJの『BURNY, RYO & JUN』やら、好きで結構聴いていた国産バンドのアルバムの殆どを泣く泣く手放してしまったのですが、先日、なぜだか本作('95年リリース、1st)が棚に残っているのを発見。すっかり手放したものと思い込んでいたので「懐かしいなぁ」と久し振りに聴き直してみたのですが、やはり良く出来てますよ、これ。
このバンドの持ち味は、スラッシーなアグレッションと90年代的グルーヴを併せ持って刻まれるリフ&リズムや、QUEENSRYCHE辺りからの影響が垣間見える場面転換の多い曲展開とが組み合わされたパワー・メタル・サウンドで、インディーズ制作ゆえのプロダクションのチープさと、女性Voのパワー感不足は否めませんが、それを差し引いても、メジャー・キーをアクセント的に用いるメロディ・センス、表現力も兼ね備えた楽器陣のテクニシャンぶりなど聴くべき点は数多く、本作が海外でも発売されたという話も得心が行きます。特に最高なのはボーナス・トラックとして再録されたドラマティックな名曲⑧。ストレートにジャーマン・メロパワ・メタル風味が打ち出された、本編においては例外的な1曲ではあるのですが、カッコイイものはカッコイイ。この疾走ナンバーを聴くためだけに本作を購入しても惜しくはありませんよ。




2. 失恋船長 ★★★ (2017-12-23 14:29:50)

あのMandrake RootからリリースされたオムニバスアルバムMAKE IT SHINE Vol.2に2曲提供していた実績のある、関東のアグレッシブかつドラマ性を生かしたへヴィメタルサウンドを信条としていたバンドが1995年にリリースした1st。正直、オムニバスで聴いた女性シンガーJakeyのパフォーマンスが好きになれずに、このアルバムがリリースされていたのは知っていたが完全に無視していた。後年、その評価を改める事になるのだが、その時には手に入れるチャンスを逃し、ずっと探し求めていた一品がようやっと手に入りました。
オープニングの約8分にも及ぶ大作ナンバーから、その一筋縄ではいかない捻くれたセンスが炸裂、起承転結を設けつつも随所に他ではお目見え出来ないアレンジも盛り込み最後まで飽きさせることなく聴かせる手腕が見事。正統性の強いパワーメタルソングから、ベイエリア風のクランチーなリフが飛び出す攻撃的なナンバーまで多彩な楽曲を収録、聴きようによって音楽性も変わると言うスタイルは面白い試みであり、リーダーでありギタリストのJIRO氏の突出した才能を窺い知る事が出来ますね。
とにかく場面展開の多いアレンジと日本人臭さを押さえたメロセンス、そこに絡みつく鋼の叙情派パワーメタルサウンドに悶絶します。クランチーなスラッシュサウンドでも嗅ぎとれる欧州風味のフォーキーさ、そこには凍てついた東欧的な空気もあったりと、本当に面白いサウンドだと思います。
惜しむらくは、やはりサウンドプロダクションの脆弱さ、技量のあるメンバーなのにバランスの悪さが如何ともしがたく魅力も半減、これではドラムが可哀想だ。と苦言もありますが、それをもっても有り余るアイデアが聴き手を魅了するでしょう。
本当に1996年当時、バカにしていた事は大いに恥じるべきだし、自分で耳をひきちぎり謝罪したい気分です。今日まで手に入れられなかった事は痛恨の極みでした。わしゃアホやでぇ。

QUEENSRYCHE風味のスラッシーなパワーメタルサウンドが好きな方なら聴いて損はしないでしょうね。小手先のアイデアで誤魔化さない拘りぬいた展開は聴き応えタップリですよ。



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