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MURDER HYMN
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2012-06-18 21:53:15)

2008年発表の2nd。

本気の絶叫が怖気を震うようなイントロから、若干プリミティブ要素強めなブラックに展開していく訳ですが…バンドサウンドが入った瞬間思いました。「軽っ!!」と…(笑)。低音はそれなりに効いているものの、ギターリフがノイジーかつ薄っぺらな音色、しかもドラムの音が抜けの良い、かつ音量の小さいものなので、プリミティブブラックの粗さを通り越して逆に軽快に聞こえる(笑)。しかしこの音で荒涼感のあるリフを弾くと、意外と聴き心地は悪くなかったり。

ただ、ヴォーカルは割と前に出ているんですが、このヴォーカルのパフォーマンスはかなり本気度高くて良い感じだと思う。綺麗にスクリームをするタイプではなく、時々声が乱れて地声が見えてたりするんですが、それが生々しい感情が伴っているようでかなり怖い。ブックレットに教会放火や墓荒しに敬意を表しているとも取れる記述がありますが、半分以上マジじゃないかと思わせるに十分な迫力があると思う。

とは言っても、まだマニア向けである事は間違いないかとも思います。確かに軽快さと荒涼邪悪リフの意外なマッチは面白くはあるんですが、正直ある程度プリブラを聴き込んでる人でないとピンと来ないかも。モダンで硬質な重さがある音に飽きてプリブラ聴いてるような人にはもちろんお勧めです。



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