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NOCTICULA HECATE
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解説 - NOCTICULA HECATE
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-06-11 22:12:24)

97年発表の1st。2007年に再発されました。

今でこそリトアニアってPERGALEやSVARTTHRON辺りなど、ブラック好きの間ではそれなりの知名度のあるバンドがいますが、ブラック黎明期の94年に活動してたバンドとなると相当レアなのでは…。しかもそんな辺境のリリースが、07年になって再発されているという時点で期待してしまいますよね。どんなカルトな音出してるんだろう…と。

で、実際期待を裏切らないカルトっぷりですね、これは(笑)。
まず音の作り方がかなり独特。音像の真ん中(時々右寄り?)に太くてドスの効いたノイズ質が常に居座っている感じで、まるで邪神像があって、そこから発せられる禍々しいオーラで情景が全て黒く塗り潰されていくかのような音。反響するようなヴォーカルの絶叫も、その邪神像のパワーでより邪悪化しているようで、やはりカルトな雰囲気を醸し出してます。

ただし、音作りのカオスさとは裏腹に、曲はかなりメロディアス。全体的にリードギターによるメロディが曲を主導する場面が多く、剰えパートによってはツインリードによる絡みまで聴けたり。と言っても、音像に似つかわしくない宇宙的な音色のキーボードが入ってきたり、曲の展開が大分セオリーを無視した感じだったり、やはり混沌とした音である事には違いありませんが。色々壊れたメロブラって感じです。

最初は音像が独特で戸惑うものの、一度そのカオティックでカルトな世界観に絡め取られたら後は為すがまま、って感じです(笑)。PERGALEもSVARTTHRONも相当独特な音出してましたが、やっぱりこの国のブラックって変り種が多いですね…。しかも94年からこの音っていうのはある意味凄い。



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