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CRIMEN EXCEPTA (2012年)
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CRIMEN EXCEPTA
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解説 - CRIMEN EXCEPTA
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1. 火薬バカ一代 ★★ (2012-06-06 07:15:02)

「間違いなくCRYASTAL VIPERの音楽だが、これまでとは異なるサウンドを目指した」というマルタ・ガブリエル(Vo)のコメントが、判り易く本作の方向性を表している'12年発表の4thアルバム。
「中世の魔女狩りと宗教裁判」をテーマに据えたコンセプト・アルバムということで、従来前面に出ていたヒロイックなメロディや明快な疾走感が抑制された代わりに、これまで以上に表現力をフル活用してダークなストーリーを歌い綴っていくマルタ姐さんのVo、起伏の激しい曲展開や、楽曲間をSEで繋いだプログレ・メタル的手法等、本編はヨーロッパの暗黒面を暴き出すコンセプト作に相応しい、ミステリアスでシアトリカルな空気が充満している。(解説でも触れられていますが、確かにところどころでKING DIAMONDを思い起こさせます)
バンド史上初の試みということでやや力み過ぎたのか、全体的にキャッチーさに欠ける傾向が見て取れ、特に地味めなOPナンバー①で掴みに失敗している点は痛い。それでも、劇的に絡み合う2本のG主導で展開していく③以降は、オルガンの導入が効果的な疾走ナンバー⑤、HELLのシンガー、デイヴィッド・ボウアーが客演して大仰な曲調に更に華を添える⑦、スラッシーなスピード・ナンバー⑪、怒りと悲しみに満ちたドラマで物語のエンディングを締め括る⑮・・・といった具合に、優れたHMソングの畳み掛けで聴き手の集中力を途切れさせない作りは流石なのですが。今回のテーマとも見事に符合するDEMONの名曲“NIGHT OF THE DEMON”のハマリっぷりも素晴しい。
それとMETALUCIFERの“WARRIORS RIDE ON THE CHARIOTS”をカヴァーしていることにも驚きましたね。日本のHR/HMファンだって「俺、METALUCIFER聴いた事あるぜ」って人は、そうそういないような気がするのですが・・・。



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