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THE STRANGE CASE OF... (2012年)
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THE STRANGE CASE OF...
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解説 - THE STRANGE CASE OF...
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★★ (2012-05-03 09:03:04)

セルフ・タイトルのデビュー作が好評を博した事を受け、再びプロデューサーにハワード・ベンソンを起用してレコーディング、'12年に発表された2ndアルバム。
リジー・ヘイル(Vo)のエネルギッシュな歌声をメインに据え、哀愁とフックの効いたキャッチーなメロディで勝負するメロディックHRサウンドは勿論今回も健在。と言うか、リジー嬢の歌声に関しては前作より更なるパワーアップを遂げていて、アグレッシブなメタル・チューンにおけるガッツ溢れるシャウトから、バラードで聴かせる入魂の歌い込みに至るまで、溢れ出すようにエネルギーが迸る歌唱は唯一無二の個性として昇華され、アルバム最大の聴き所となっています。
また、ヘヴィ・メタリックに疾走するOPナンバー①で幕が開く事に象徴されるように、収録楽曲についても全体的に攻撃性の底上げが図れている印象が強く、それでいてメロディの質に大味化が見られない点にこのバンドのセンスの良さが見て取れる。
“BET U WISH U HAD ME BACK”級の名曲が見当たらないため一聴してのインパクトは前作に及ばないものの、それでも並のバンドじゃ束になっても敵わないほど楽曲のクオリティは充実。特に⑤⑥⑦⑧といったバラード~メロディアスHRナンバーが連続する中盤は強力な求心力をもって耳を捉えて離さない。ちなみに個人的な一押しは、優れたメロディ・センスとモダンなセンスが光る⑧(ライブの楽しさについて歌った歌詞も○)でしょうかね。
1stアルバムの成功がフロックでなかったことを見事に証明する充実作。




2. 失恋船長 ★★★ (2014-07-28 13:40:18)

名前は知っていましたが雑誌は買えどもロクに目をとさず新規開拓は己の感性のみ、そんな盲目的な事では良質な新人に出会えないかも知れませんが発売日に新譜を買うのはANTHEMくらいなので不自由はしない。このバンドも流行りの女性シンガーと男性咆哮スタイルか本人が見た目とのギャップで勝負するタイプなんだろう、美女と野獣みたいなコントラストに飽きていたので全然、興味を持っていなかったらガツーンとやられてしまいました。もうちょっと世間に関心を持とう猛省ですよ。百聞は一見にしかず聴いてみたら、まぁあーた、フックに富んだ良質なメロディと硬質でしなやかなサウンドが華麗に舞い踊り、こりゃ聴き手を高らかに高揚していくでしょうね。目からウロコでしたよ。主役であるリジー・ヘイルの歌声は女性ならではの繊細さと丸みを帯びた優しさがあり、楽曲に合わせ柔軟に歌い上げ、時には噛みつくほどにアグレッシブに迫ってくる。その姿は本格的なサウンドに負けずどころか明らかに彼女が個性を際立たせ、色彩豊かな楽曲はダイナミックな演奏と相まって強烈なインパクトを刻んでいくでしょう。ありがちな80年代回帰サウンドとは違う本意気のメロディックスタイルはワイルドで過激な要素を孕みヴァラエティ豊かだ。このアルバムを聴き伝統を新しい世代へと引き継ぐことのできる旗手の登場に歓喜しますね


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