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Vissza sose nézz
ハンガリーのメタル界を代表するバンド、pokolgepが遂に新作をリリースしてきた。前作が2016年だっただけに、お待たせしすぎなのだが、その内容は待ちぼうけを食らったことを帳消しに出来るほど、充実した内容。特にシンガーが交代したのだが、この新人シンガーが実にイイ。リチャード・バンヘギェシの歌声は、初期の作品で歌っていた、ヨジェフ・カラパーチに声質が似ている。そのおかげで、音楽性が初期の作風に先祖返りした印象を色濃く与えた。
また、それを狙ったとのか、作風がパワーメタル色を押えて、よりオーセンティックな作風へと回帰。全てのパーツが見事にはまっている。無駄のない構成とツボを押えたアレンジ。単に古めかしい音色だけではない、現代的なテクノロジーの恩恵を受けた王道メタル路線。ハンガリアンメタルらしい、もの悲しい旋律が走る⑥など、もはや初期のリメイクと言われても信じてしまいそうな勢いがある。
多くのバンドが終焉を迎えようとしている。そして黄金期の作風にも似たアルバムをリリースしているように感じるのだが、このバンドの多分に漏れず同様の路線に舵を切ってくれた。それは過去の焼き回しではない。そのフレッシュな感性を活かしつつ、多くのファンが待ち望む形に落とし込んできた事に感謝する。素晴らしい作風だった。重厚なミドルで大御所感を出すだけではない、単純明快なスピードナンバーでお茶を濁すのとは違う、渾身の正統派メタルサウンドを刻む彼らの勇姿に胸が熱くなりますね。
似て非なるを作り難しさ、その難題を見事にクリアーしたベテランバンドの気概に胸打たれましたね。なんか、久しぶりに本意気の正統派メタルを聴きましたね。どこか現代に寄せているモノが圧倒的に多いのですが、彼らはタイムスリップ感が凄い。しかし、ネタかぶりを抑えた。その点は大いに評価したい。pokolgepとはなんたるかを知らしめる渾身の一枚。これぞな代表作をここにきて作り上げた。
失恋船長
★★★
(2024-12-27 01:40:06)
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1998年に再始動したハンガリアンメタルのレジェンド、ポコルゲップが2001年にリリースしたライブアルバム。ギターのガボール・クコヴェチ以外はニューカマーばかりだが、シンガーのジョセフ・ルダンがいるので安心ですね。再始動後の音源やジョー・ルダンの編成の音楽も多いため、もう少し昔の曲が聴きたかったりするのだが(勉強不足で知らない曲もあり)、そこは思い入れの問題であり、再び戻ってきた彼らの雄志に声援を送りたいですね。ライブならではのアレンジも聴き応えたっぷり、生々しいステージングは臨場感もあり追体験も可能と、復活後の彼らの姿を確認できます。
キャリアが長く、どの時代の音源を支持するかで評価も分けそうですが、今ではサブスクで簡単に聴けますので、ありきたりのメタルに飽きた方や見聞を広めたいという猛者には是非ともトライして欲しいバンドです。マイナー=駄作ではありませんよ。日本では適切に紹介されていない大物がゴロゴロいますからね。
失恋船長
★★★
(2021-12-13 17:50:00)
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