まず曲の方ですが、プリミティブブラックの様式を踏襲しつつも、トレモロリフにMAYHEMの1stのメロい部分(「Buried by Time and Dust」「De Mysteriis Dom Sathanas」辺り)に通じる、気温ではなく聴き手の体温を直接下げるような邪悪さが宿ってるんですよね。3曲目のアルペジオとSEが交じるインストでは、核戦争で残された廃墟に黒い雨が降り注いでいるような、破滅的な光景が相当な臨場感を持って浮かんでくる。相当なマニアが聴いても、他のバンドと十把一絡げに出来ない音だと思う。