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AVADHUTA GITA CHAPTER Ⅰ
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AVADHUTA GITA CHAPTER Ⅰ
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解説 - AVADHUTA GITA CHAPTER Ⅰ
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2012-01-16 20:51:43)

2011年発表の1st。

DISK UNIONの紹介でSKITLIVとBURZUMが引き合いに出されてたので、つい買ってしまった一枚なんですが…確かにノイジーに引き摺るスラッジ/ドゥームと、陰鬱なメロディの鬱ブラックを掛け合わせた作風は、その2バンドとかなり共通したものがありますね。ただ、鬱ブラックの叙情性というよりは、どこか荒廃した世界観を持っているバンドだと思います。

スラッジにしろ鬱ブラックにしろ、どちらの要素もかなり堂に入っている感じで、スラッジ部分は人間の神経が灼き切れるのを目視しているかのような、脳を侵すような音だし、時折入るトレモロもただ陰鬱なだけでなく、BURZUMの「Ea, Lord of the Depths」や「Spell of Destruction」辺りに通じる、聴き手に暗黒と対峙する事を強いるかのような、どこか神秘性も感じさせるものでかなりセンスがあると思う。

また、サンプリングやノイズ、キーボードを使ったアンビエントパートも入り、特にラストの曲は殆ど瞑想する為の音楽みたいな感じですが、全体的にノイジーな部分が多く、「静」のパートが多過ぎないのも良いですね。個人的に余程センスのいい音作りが成されていないと、静かなパートが続くアンビエントは退屈してしまうので…これくらいが丁度良いバランスだったり。

ちなみに、グロウルから絶叫、語りを使いこなして世界観を演出する、ヴォーカリストのRosyは女性のようですね。特に低音のグロウル、女性ならではの獣が息を潜めて獲物を狙うような、怒気を孕んだ獰猛さがあってかなり怖い。このバンドはヒンドゥー教の、カーリ(インドの神話に登場する戦いの女神)信仰をテーマにしているようですが、この人の女性的かつ獰猛な声のお陰で、そういうイメージも浮かびやすくなっていると思います。

私的にはBURZUMに通じるメロディセンスがかなり気に入ったので、もう少しトレモロリフで攻めるパートを増やしてくれれば…と思わなくもないですが、なかなかの良盤だと思います。鬱ブラック好きで、SKITLIVがドゥーム方向に寄りすぎていてちょっと辛い、けどスラッジの引き摺るギターノイズは堪能したい…という方にも推薦。



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