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CONSOLAMENTUM (2010年)
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CONSOLAMENTUM
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解説 - CONSOLAMENTUM
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-12-23 20:30:46)

2010年発表の1st。

某所で嘘みたいに安い値段で売っていて、ジャケの宗教色溢れるムードもあってつい買ってしまったんですが…明らかに名盤クラスのブラックメタル作品で自分の選球眼がちょっと怖くなりました(笑)。しかし、売値がアレなら買取値はいくらだったのか…それでこの作品を売るとか信じられない(笑)。私がおいしく頂きました。

路線としては、DEATHSPELL OMEGAの「Kenose」アルバムを思わせる、カオティックで不協的なメロディを多用した、濃密な宗教的ムードを醸し出すブラックメタルですが、DSOと比べるとこちらはアヴァンギャルドな感触は強くなく、オーソドックスなブラックに近い感じ。トレモロで疾走するパートはメロブラっぽさも。到底新人とは思えないほど、質の高さもムード作りの上手さも非常に優れた作品。

特に北欧的なメロウさとは少し違う、背筋が寒くなるような不協的なメロディの使い方が非常に巧みで、特に特別な事をやっていないパートでもどこか儀式めいた恐ろしさがありますね。WATAINのErik似のドスの効いたがなりに加え、悲鳴ホイッスルもアクセントで使うヴォーカルの表現力もベテランバンドのそれを軽く凌ぐレベルに達してると思います。…というか単純にこの手のヴォーカル好みなんですよね(笑)。

あと個人的に特筆したいのは音作りですね。ブラックメタルとしてはクリアで、割と聴きやすい音質でフレーズのセンスの良さが際立っているのも素晴らしいんですが、重すぎず軽すぎずなドラムの音が私的にかなり好み。イヤフォンで聴くとある意味での軽快さも感じたりするんですが、しっかりと迫力も伴っているのがグッド。

結成自体が2007年なので、新人バンドの初のアルバムということになりますが…いきなり「脅威の新人」として話題になってもおかしくないレベルの鬼クオリティ。取り合えずこのジャンルで何か良いバンド探している方はチェックしてみてはどうでしょうか。



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