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HOPE OF RETALIATION
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1. Usher-to-the-ETHER ★★ (2011-12-01 21:48:02)

2011年発表の2nd。
バンド結成20周年を記念した作品だとか。
1~4曲目が新曲、5曲目以降がライブ音源という構成。

速さに任せたブラストで畳み掛けるというよりは、時にロック的なグルーヴ感も感じさせる、心地良い速さのテンポ設定のパートを中心に、丁寧に曲を展開させる作風で、割とオールドスクールな風味が強い感じですね。あまり極端な方向に向かわず、メタルとしてのかっこよさを重視してる感じ。ヴォーカルも発狂系ではなく、地声成分のかなり強いドスの効いた吐き捨てで、妙に貫禄があったりします。個人的にはこのヴォーカル、悪のヒーローが技名叫んでる時の声みたいでちょっと面白く感じたり(笑)。

ただ、基本的にオールドスクールなメタルの感触強めなんですが、ギターのジギジギした感触のディストーションや、トレモロリフの北欧らしい寒々しさ、ブラックらしい邪悪さ・荘厳さなど、黎明期過ぎてからのブラックの価値観もガッツリ継承してるところが素晴らしいんですよね。これがベースのゴリゴリ言う骨太な音像と相俟って、作品を聴き応えのあるものにしてると思う。

不満を挙げるとすれば、アルバムの構成でしょうか…1曲目終わってテンションが高まって来た所でクールダウンするインストを挟むのもちょっと微妙だし、そもそも新曲が4曲しかないし…ライブ音源は、新曲のスタジオ音源とほぼ変わらない質の音で録られてるし、熱気のあるライブが行われてるのは間違いないんですが、新曲よりメロディ成分少なめで私の好みからは少し外れるかも。ライブ音源2曲くらいでいいから、その分新曲多くして欲しかった。



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