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BARBARIC BLOOD (2010年)
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BARBARIC BLOOD
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解説 - BARBARIC BLOOD
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-09-22 21:50:49)

2010年発表の2nd。

ウクライナって、ペイガン系のバンドが幅を利かせているせいか、どうも辺境っぽさがあったり、カルトな音を出しているバンドが多い印象があるんですが、このバンドはエクストリームメタルとしてごく真っ当な、クオリティの高い音を出してますね。今にも日本盤が出そうな音だと思う。

キーボードによる装飾も用いつつ、刻みも多用するメタリックで圧力のあるリフと、ブラスト中心のリズムの絡みによる暴虐性で、聴き手を圧倒するブラックですが…個人的にはEMPERORの3rdやZYKLONの1stを思い出しますね。シンフォニック(ZYKLONはインダストリアル)要素に頼り過ぎず、それがなかったとしても暴虐で質の高いものを聴かせられるであろうところが似てる。ただ、この作品はそれらと比べても更に装飾が少なく、私的にはシンフォ系よりブルータル系に分類したいくらいですが。

このアルバムを聴いて一番驚いたのは、出音の迫力ですね。
圧力といいクリアさといい、DIMMU BORGIRやBEHEMOTH辺りの有名どころと比較してもなんら劣らないと思う。リフとリズムの弾幕サウンドも凄まじいですが、ベースがゴリゴリいってるのが実に気持ち良い。大仰でダークなメロディや、凄みの効いたヴォーカルとも相俟って、今にも恐怖の大王でも降りてきそうな雰囲気。こういう音作りだと、リフが単調だとそれが浮き彫りになってしまいますが、このバンドはリフも展開もしっかり作りこんでくれてるので無問題。

ギターソロも入る、メタリックなスタイルなのでRAW系が好きな方には勧めませんが、暴虐な音が好きであれば聴いておいて良いバンドかと。エクストリームメタルならではの暴虐なかっこよさを、迫力ある高音質が際立てるかなりの良盤です。



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