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SATAN'S WEPT (1999年)
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SATAN'S WEPT
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解説 - SATAN'S WEPT
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-09-21 21:38:06)

99年発表の2nd。
国内盤も出ているだけあって、良い作品ですね…。

ブラックらしい、荒いリフとタイトなリズムの絡みに、ダーティなヴォーカルとシンフォなキーが乗る、ややデス寄りのシンフォニック・ブラックという感じですが…1曲目の、エキゾチックなメロディのキーボードが入ってきた瞬間、「もしかして名盤では…」と思ってしまいました。異国情緒溢れるキーボードのメロディといい、ギターワークのセンスの良さといい、このバンドは本当に曲が良いと思う。

国内盤ライナーでは、彼らのシンフォを表現するにあたってDIMMU BORGIRとEMPERORを引き合いに出してますが…確かに的確な例えだと思う。一瞬にして曲のムードを塗り替える印象的なメロディや、時に音像を包むアトモスフェリックさはDIMMU BORGIRに、曲の重要部分を担わせながら、アンサンブルや展開においてそれに頼り過ぎない部分は後期EMPERORに通じると思う。

ちなみに、ライナーだとDocがドラムを叩いている(ブックレットに名前がないのは一時脱退してたため)とありますが、ブックレットにあるのはMarkという人物名…。素人耳には、Docが叩いているように思えますが…この、タイトなリズムによる、ファストブラックでもなかなか出せないような緊張感はどうも彼っぽい気がする。そのドラミングも、この作品において大きな魅力になってますね。

せっかくかっこいいリフを弾いていても、フレーズが微妙に不鮮明に聴こえたり(反面、リードギターやキーボード、ドラムは良く聴こえる)、ヴォーカルがダーティ系で今一つ邪悪味に欠けるなど、ちょっとした欠点はあるものの、十分名盤と言えるクオリティがあるように思います。ブラック初心者がDocのネームバリューで聴いても十二分に楽しめる作品かと。

ちなみに、私は国内盤を買ってしまいましたが、2010年にリマスターの上、1stとカップリングで「Devil’s Return」というタイトルで再発されているので、これから聴こうという人はそっちを買った方が良いかも。



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