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ROADS TO JUDAH (2011年)
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ROADS TO JUDAH
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解説 - ROADS TO JUDAH
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-09-07 18:23:38)

2011年発表の1st。
4曲約38分という、大作主義な構成の作品。

まず、最初のSEとバンドサウンドの繋ぎの上手さからして、なにか神懸かり的なものを感じますよね…。日常の喧騒が、ドローンの被膜越しに聞こえるSEは、それだけで日常から切り離されていく感覚を覚えますが、それとうっすらギターノイズが覆い、浮遊感のあるアルペジオとトレモロが響くバンドサウンドが、情景を途切れさせる事無く繋がっているのが凄い。個人的には、この部分の情景描写の上手さにはALCESTの1stを聴いた時の様な感動を覚えたり。

その後、ブラックメタルの本編に入って行く訳ですが…個人的にはこうしたポストブラック的なアプローチもありつつ、路線自体は絶叫ヴォーカルと疾走、トレモロリフで聴かせるという、スタイルそれ自体はブラックメタルをがっつり踏襲してくれるのが嬉しい。ギターノイズに常に包まれ、そこに儚いトレモロが乗るというスタイルは、WOLVES IN THE THRONEROOMやFARSOT辺りのバンドを思わせます。

3曲目の、魂を「あっち側」に喚ぶ鈴の音色のようなギターの音色であったり、4曲目のアルバムクライマックスにおける、精神が血を流すのが目に見えそうなほどの激情的なトレモロリフであったり、聴き手の心に訴えるような情景を音で表現する事に関しては、新人バンドながら、既にベテラン勢を食えるような域にいると思う。去年結成したバンドだと聞いたときは耳を疑いましたもん。

ALCESTを始め、WOLVES IN THE THRONEROOM、LITURGYなど、何気にポストブラックやシューゲイザーブラックって、日本盤のリリースが多いんですよね。この作品はこの手を愛好するリスナーの間では既にかなり評判になってますし、この流れで行けば日本盤リリースも近い…のかも。



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