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AMOR VINCIT OMNIA
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解説 - AMOR VINCIT OMNIA
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-08-03 23:10:37)

2008年発表の1st。
タイトルはミケランジェロの絵画「愛の勝利」から取ったものと思われます。
(直訳すると、ラテン語で「愛は全てを征服する(Love Conquers All)」の意)

この作品、メロデスのメロディックな部分や、ゴシックの暗い美しさに耽溺するような感覚が好きで、その文脈でシンフォニックブラックも好んでいる方にはたまらない作品ではないでしょうか。刻みを多用したメロデス的なリフワークは正直ありふれている感じがしますし、COFのDaniを思わせるホイッスル的な絶叫も出来るものの、出し方を覚えたばかりのような弱いグロウルを多用するヴォーカルもあって、正直B級っぽさはあると思う。

しかし、そんな事は全くマイナスに感じさせないくらい、キーボードやリードギターが奏でるメロディが素晴らしいです。例えて言うなら、「Dusk and Her Embrace」「Cruelty and the Beast」の頃のCOF並の美しさに、更に第一級のメロデス並の分かりやすいキャッチーさを加えたような、ロマンティック極まりないメロディが全編に渡って繰り広げられてます。収録時間は30分弱と短いので、クサメロ好きならメロディ追ってるうちに、あっという間に終わってしまう感じでしょう。

そういう訳で、シンフォブラックにしろメロデスにしろゴシックにしろ、暗くて美しい、更に華やかさも備えたメロディを愛好してこれらジャンルに手を出している人なら、聴いておいて損はない作品かと。マイナーバンドにありがちな音の悪さも無いですし、非常に聴きやすい作品ですよ。



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