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DENUNTIATUS CINIS
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解説 - DENUNTIATUS CINIS
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-07-09 11:29:42)

2010年発表の2nd。

意外なEMPERORへの憧憬を見せた3rdとは異なり、この作品は基本的にはプリミティブ・ブラックの系統に属する音ですね。フレンチブラック風の黒いだけでなく、毒も含んだ強烈なメロディを、最もメロディアスな時のANAAL NATHRAKHくらい派手に炸裂させる作風はカルトなのに入りやすいし、白目剥きながら叫んでるような高音絶叫といいRAWなドラムをブチ鳴らして突っ走る疾走パートといい、プリブラでもかっこいい音だと思う。スピーカーで聴いていると、何か邪悪なものが生まれる前触れを感じるような、低音部にうねりのある音質も独特。

また、この作品はプリミティブ・ブラックとしては様々な音楽的要素を取り込み、消化しているのも特徴ですね。LEVIATHANを思わせる、有機的なグロテスクさを感じさせるリフが出てきたり、不吉な音色のキーボードを入れたり、前述の音質とも相俟って「実験的」と呼んでも差し支えないような音だと思う。Ihsahn風の朗唱が出てくるのもプリブラには珍しいかも。ただ、アンビエント風のパートやフォーク風のパートはどうも必要かどうか疑問に感じてしまいますが…それ自体悪くはないけど、プリブラパートの方が圧倒的に魅力的なので、ついつい飛ばしちゃいます。

個人的には、3rdも面白いけど好みなのはこっちですね。有機的な気持ち悪さを表現したアメリカン・ブラックとしては、LEVIATHANに続ける可能性がある有望株なのではないでしょうか。



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