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Dressed to Kill / Stand Up and Be Counted (火薬バカ一代)
Stand Up and Be Counted (火薬バカ一代)


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Dressed to Kill / Stand Up and Be Counted
アップテンポの曲調と、愁いを帯びつつもキャッチーなメロディの
取り合わせに思わず体が動き出す名曲。マックス・ベーコンの
張り/艶/伸びを兼ね備えた歌唱と、要所を彩るケニー・ニュートンの
Keyにも耳を奪われます。

火薬バカ一代 ★★★ (2024-07-03 00:52:39)


Stand Up and Be Counted

英国はリヴァプール出身のNIGHTWINGというと、後期NUTZのKey奏者ケニー・ニュートンと、元STRIFEのゴードン・ロウリーを中心に結成され80年代前半に活動していた5人組。…というよりは、後にBRONZやGTRに参加して人気を博する実力派シンガー、マックス・ベーコンのプロ・キャリアの最初の一歩となったバンドとして知られており、本作はそのベーコン加入一発目、'83年に発表された彼らの3rdアルバムに当たる作品です。
一応NWOBHMの一派として括られることが多い存在なれど、少なくとも本作で披露されている音像に、厳ついバンド名から連想するようなゴツゴツと角張った感触はほぼなし。ベーコンの伸びやかで張りのある歌唱と、ケニーが奏でる煌びやかなシンセを前面的に配したメロディアスHRサウンドは、ちょうど同時期に一世を風靡したASIAや、あるいはそれこそGTRを引き合いに出して語りたくなる仕上がりとなっています。
ブルージーとさえ言えそうな1曲目こそ渋い味わいで「あれ?」と肩透かしを食うかもですが、本作の真骨頂はイントロからして期待を煽ってくれるドラマティックな③や、山あり谷ありな曲展開にプログレ・ハード風味が色濃く薫る⑥、瀟洒なピアノ・バラード⑧といった思わず耳奪われる楽曲が並ぶ次曲以降となります。特に軽やかに疾走する曲調に乗せて愁いを帯びたメロディがキャッチーに舞う④は、アルバムのハイライトたるに相応しいインパクトを有する名曲。
それまでの「GTR結成の踏み台になったバンド」という認識をぐるっと引っ繰り返らされてしまった力作ですよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2024-07-01 23:55:58)