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SPIRIT THE EARTH AFLAME (2000年)
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SPIRIT THE EARTH AFLAME
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解説 - SPIRIT THE EARTH AFLAME
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-05-04 18:27:57)

2000年発表の3rd。

個人的にアイルランドは、昔英語を教えてくれた先生がアイルランド出身で、ちょっと思い入れがあったのと、アイルランドのペイガン/フォークは貴重だと思ってたので、かなり期待しながら聴いてしまいました(笑)。

まず、イントロにあたる1曲目の、アコースティックギターにブラック特有の歪んだリフが重なり、仄暗く上品な暗黒世界を演出し、そこにシアトリカルな語りが重なってくる始まりで「これは素晴らしいアルバムかも!」といきなり期待値がマックスに。続く2曲目でも、上品な異教的仄暗さはキープしつつ、正統派にも通じる叙情リフが出てきたところで、完璧に世界観に引きずり込まれてしまいました。

…だったのですが、ヴォーカルの妙にふんばりの効いた歌い上げが…。しかも、言いたい事を全部言わないような、妙に歯切れの悪い歌い上げなんですよね…正直、ちょっと醒めちゃいました。低音でストーリーテラー風の語りをしてる時や、叫んでる時はかっこいいんですけど、この歌い上げは個人的に今ひとつ好きじゃないです。

ただ、OCTOBER FALLSやAGALLOCH辺りに通じる、モノクロで「畏れ」を喚起するような、世界観は本当に素晴らしいし、伝統音楽特有の叙情的なメロディや、土着的なリズムとメタルを丁寧に融合させた、曲自体は本当に素晴らしいと思う。この土着的で、情景描写に富む音、これこそがフォークメタルの醍醐味ですよ…。

という訳で、ヴォーカルスタイルだけが好みから外れてはいますが、フォークメタル好きにはもっと認知されていい作品だと思います。ヴォーカルも人によっては「熱い!」と思うかもしれませんし。



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