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LEERE (2010年)
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1. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2011-01-12 22:45:07)

2010年発表の3rd。

前2作では、叙情性と邪悪さに富んだリフが特徴のメロブラを演っていて、特に「Marching Order」や「Kill for Paradise」などでは、キャッチーと言ってもいいほどフックのあるリフが聴けましたが…やや薄めかつノイジーなプロダクションで、メジャーなメロブラよりも淡くて、抽象的な印象の彼らでしたが、今作はギターの音圧を上げると同時にメロディを聞き取りやすくする、ドラムの音量を適正かつ音の抜けを良くするなど音質面がより強化され、以前よりも大分聞きやすくなった感じがします。

しかも、ただ音が良くなったのみならず、メロディのドイツ産らしい(気難しそうな)繊細さはしっかり引き継がれているため、前作の「淡さ」が、「格調高さ」に変わったという感覚。前2作よりも全体的に曲が引き締まったこともあり、メジャーなメロブラしか聴いてない人でもスルー出来ないクオリティの高さが備わったのではないでしょうか。まあ、メロの叙情の中に見え隠れする、メロデスや正統派には無い悪意に満ちた邪悪さ、ヴォーカルの無理やり潰した様なガラガラ絶叫は依然としてカルトな魅力がありますが…ブラックを聴いてる人、聴こうと思ってる人にはまず魅力に感じられる部分だと思うので、全く問題なし。

前2作もなかなかでしたが、今作はメロブラの有名バンドと比肩する作品だと思う。質が高いだけでなく、「格調高さ」や「幽玄さ」においては、北欧の有名メロブラバンドでも太刀打ちできないものがあるとすら思う。もしDARK FUNERALやNAGLFARなどを聴いて、少しでも良いと思った方なら、こちらも試す価値大有りです。そして、願わくばLUNAR AURORAまで掘り下げて聴いてくれれば、私が喜びます(笑)。



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