4th。前作の実験性を受け継ぐような内容で、ウネウネしたグルーヴの増強に加えサンプリングの導入、硬質でデジタリーなプロダクションとよりインダストリアル・ヘヴィロック方面へのアプローチが強まっているのが特徴。ジリジリと焦燥を煽るような雰囲気とモノトーン調のアグレッションが支配的だが、そんな中で3や8、10のように緊張の弛緩を誘うムーディで落ち着いた曲が上手い具合に配置されており、冷たさ一辺倒の単調さに陥らない工夫が施されている。冷やかな攻撃性と対比を成すTYPE O NEGATIVEばりの退廃と官能的なムードはもちろん健在で、その艶めいた質感がたまらない。