揺らめく怒濤のヘヴィグルーブ。サバス譲りのサウンドだが、ギターのグレッグからはサザンロックからの薫陶を受けた匂いが猛烈に立っており、このサウンドに独自性をもたらしている。その独自性はパンクバンド出身のシンガー、ピート・スタールのオジーじゃない節回しも新鮮な風を送り、この葉っぱ臭いサイケなストーナーロックに楔を打ち込んでいる。
でもスローで鈍重な曲では、まぁみんなあんな感じで歌うよね。そういう意味ではオジーの功績の大きさを改めて感じさせる。

オカルティックなムードも漂わせる初期サバスサウンド、その忠実なる精神性は昨今のテクノロジーまみれのバンドからは出せない魔術的な響きを轟かせ聴き手をトリップ、ズシンと響く鈍色のソリッドなヘヴィグルーブに魅入られたら、二度とそこからは這い出せないでしょう。底なし沼に引きずり込まれる理性、幻惑する揺らめきのヘヴィロック。原始的な響きだがミレニアムな鮮度があるのもポイント。やはりシンガーが普通にロックしているのがポイントだろう。激音の中をスコーンと抜けて歌声が聞こえてくる、この不思議な感覚これもこのバンドの魅力ですね。

失恋船長 ★★★ (2024-02-24 02:54:23)

米産ドゥームロック2015年作。
既に解散終了したバンドだと思っていたが、15年ぶりにアルバムをリリース。
メンバーのポテンシャルが高いので、作品のクオリティは高く従来のGoatsnakeがツボの人には必聴盤だ。
ただ、ボクはGoatsnakeの作品はライトかつロック要素が強くて、濃厚にハマるまでには至らないのが正直なところ。
今作も同じで、熟練の納得の作品なんだけど、お手軽に聴けるカッコいいドゥームロックサウンドという感じだ。
ゴスペルのような女性コーラスが入ったりして、ジャケのような荒野の教会のイメージにはしっくりハマる。
ゴスペル以外にもハーモニカが入るなど、米国情緒が色濃いので、寒さを求めるボクには若干フィットしないのだろう。
チョイとダメ出ししてしまったが、この盤から感じられる本気度は高く、今後も追いかけたいと思う。

kamiko! ★★ (2020-05-07 14:28:58)

ドゥームロックかくあるべしといった具合に、サバス譲りのヘヴィリフが聴き手を引きずり込んでいきます。
捨て曲もなく、聴き易いですね。しかし、この聴き易さは罠です。
聴き易さに釣られて、全曲じっくりと聴き終えた後、あまりのヘヴィさに頭をもたげてしまいました。
キャッチーさと中毒性を兼ね備えた傑作。
ボーナストラックのSAINT VITUSのカヴァーまで、ドゥームなヘヴィを存分に堪能できます。

カットタン ★★ (2009-09-23 18:26:00)

99年作の1st。
THE OBSESSEDのリズム隊が結成したバンド。
ダウン・チューニング、バリバリの激重サウンドだ!!
リフが個性的で音圧が物凄い。こいつはクセになるぜ!
Voがまたクールでカッコいい。
GOOD!!

ローランDEATH ★★ (2008-02-29 00:08:00)

リフがものっすごいサバスデス。
音圧高すぎてギンギンいってるサウンドがぶっ飛んでます。

おいたん ★★ (2005-08-02 05:26:00)